昨日の記事では、私の表現と偏見のために、一部の方に不快な思いをさせてしまいました。改めてお詫び申し上げます。

そこでですね。折角ですから実際にABAセラピストが毎日家に来るような生活ってどんななのか、そしてセラピストはどんな人たちなのかって話をしてみようと思います。

私たちはどうしてもお互いに偏見があります。それは仕方が無い事です。私は米国生活が長いですが、日本出身ですし、チンチクリンですし、職業も女性が少ないところで働いてきていますから、それはそれは様々な偏見を受けて暮らしてきました。もちろん今もです。ただ今は、そいういうのも含めて面白がって暮らしています。

アメリカのコメディとか、そういうネタが多いでしょう?あんな感じ。

若い時の私は理解できませんでした。今は敢えてこうやって、ダメダメ人間が正直に語っていくからこそ、誤解が解けるんじゃないかとも思っています。

どうぞ遠慮なくご意見ください。ありがたい事です。

で、まずはどうしてABAセラピストとして家に来る方は、若手の方が多いのかという話です。

米国のABAセラピスト派遣サービスを運営しているのは、大学院の学歴と経験年数を必要とするBCBA資格保有者です。BCBAとは協会認定行動分析士の事です。医療と学校の資料を元に、保険会社の許可を得て、顧客と契約を結びます。その後、BCBA保有のスーパーバイザーが派遣されます。療育の計画は、彼らによって作られます。

BCBAは、スーパーバイザーとして週1回指導には来ますが、家庭に派遣されてくるセラピストの多くはRBT(登録行動テクニシャン)と呼ばれる方です。こちらの方は大学でその勉強をしていなくてもなれます。日本でもこの資格を取得できる環境ができているようですね。素晴らしいです!

このRBTになる壁はBCBAと較べると、それほど高くはありません。RBTももちろん専門的なトレーニングを受けて経験も積んでいる方もたくさんですが、まあまあバラツキはあります。

彼らは指導計画を自分たちで立てる事はできないので、スーパーバイザーに言われた通りに実施する立場にあります。なので親への直接のアドバイスや応用が利かない事が多いのです。

私たち保護者はもちろん、トレーニングを受けたセラピストに敬意を払っております。こういった療育では、ペアレント・トレーニングも含まれるので、私たち保護者は精一杯指導に従います。そしてこちらはサービスを受ける側で、費用を払っている側でもあります。

ここが微妙な関係になるところなのです。ここをコメディドラマみたいなもんとして、私の話を寛大に聞いて頂けるとありがたいです。

去年、ボビーはとても難しい状況でした。
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一瞬の隙にこうなってしまう状態でした。
自治体と相談して、家にABAを派遣してもらいました。

そこで最初に来た方がこの人。

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そうです。妊婦さんでした。
明るくて話しやすいとても良い方でした。しかし絵の通りです。多動で物を投げたりする子だってみんなわかっているのに、なぜ…。

数週間は何も言わない事にしましたが、セラピーになりませんでした。オット君とも話しました。
「これは無理と言ったら、差別になるのか?」と。

皆さんご存知の通り、アメリカは訴訟社会ですよね。もし何かがあったら、誰の責任なんだろうと思うと、冷や汗が出てきました。言葉を選び、正直に業者に話すと納得してくれました。

次に派遣されてきた方はこんな方でした。
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年齢は30歳前くらいかな。ナニー歴10年という方でした。しかしABAセラピストとしては始めたばかりとの事でした。普段はナニーをしながら、ABAのオフィスの事務をやっていたけれど、人手不足なのでABAになったみたいないきさつでした。ボビーみたいな子の経験があるかと聞くと、ABAとしては初めてだと。ナニーとしては少しだけ関わったことがあると。
この方のありがたいのは、どこのお母さんも夢見る
「自分の分身がいる」感です。まだお子さんはいらっしゃらないのに、私よりも子育て経験ある人でした。

実は毎日セラピストが家に来るって、正直すごいウザいんですよ。笑 

でもこの方の場合は「空気」。プロのナニーって凄いと思いました。しかしながらABAとしては…そうね。私と同レベル。分身。


その後ね。ボビーは悪化しました。学校から疲れて帰った後に更に毎日2時間のセラピーですからね。

なんなのこのアメリカのABAプレッシャー!

ABAが悪いんじゃない!そういうとこが悪いのよ!


そして入退院を繰り返した最後に、病院のツテで来た方がいました。衝撃ですよ。
ジャーン!
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まさかのアイドル風!
しかもブウォンブウォン言うスポーツカーで来ました。
ABA儲かるんだな…。

おいおい!と思いっきり偏見でしたが、さすが病院が勧めただけあって、腕が良いセラピストでした。直接のアドバイスもできる学士の資格の人でした。見かけによらず汚いトイレの世話も、風呂の世話も、庭で振り回して遊ぶのもやってくれました。

分析データはiPhone片手でパチパチ送るし、もう。
この人が「私がABAセラピストです。」って高校進路相談に出てきたら、男子の希望者殺到しそう!

ただですね。オット君は何となく付き合いづらそうでした。そうですよね。夕方、オッサンがスウェットパンツでゴロゴロしたい頃にやってくるんですから。笑

この方が私たちの最後のABAセラピストでした。
ボビーが兄さん好きすぎて、ブウォーン!って去った瞬間に本棚をぶった押して暴れて、病院に入院して、それで今に至る…。

それからね。もっとだいぶ前に来たセラピストの中で、ボビーと相性良かった人がこんな人。
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女子サッカーを本格的にやっていた人。
スペシャルニーズ教師歴20年。
バイト兼ボランティア的にABAやっているという方でした。もちろんこういう、経験豊富で隙が無いタイプの人はめちゃくちゃ上手いんですよ。さすがのボビーもディフェンス力に敵わず、従ってました。

毎日でも来て欲しい。でもこういう人はもちろん大人気です。そして人間性も素晴らしく、貧しい子たちを優先的に指導していらっしゃいました。なのでたまたまタイミングが合った時に数回指導してもらったくらいでした。

ボビーが今いる学校の先生は、こんな感じの人が多いんです。私が体を鍛えて、テンション高めなのも、そういう事!

テニスのあの人とか、重度自閉症児のモチベ上げられそう…いやホント、あのくらい強引でいいのよ。

まあこの辺の話は、のちにまたボチボチ詳しく書いていきますが、セラピストも色んな方がいます。
人間ですからね。お互い。いろんなドラマがあります。

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