あのね。変な例えですが、
発達障害療育って、ハゲ治療みたいなもんなんですよ!
もう世の中の「療育」の9割方はうさんくさい!
「完治する」とか言っちゃう奴は100%ウソ。
「科学的根拠あります」も良く見ると「※自社調べ」

ダイエット広告と同じ!

でもね。よく考えてみんな!
ハゲでもいいじゃん!デブでもいいじゃん!
何がいけないのよ!

発達障害でもいいじゃん!

みなさん、少し気楽になりましたでしょうか?

「療育」どのくらいやればいいのかって悩みますけれど、心構えとしてはそのくらいでいいです。

さて。具体的な話を致しましょう。資料が英語になりますが、私の理解の限りで日本語で解りやすく説明致します。

まずですね。ABA(AGAではありませんw)、つまり応用行動分析学を語るときに、いつも出てくる人がいます。UCLAのロバース博士という人です。そして彼が1987年に書いた有名な論文、

Behavioral Treatment and Normal Educational and Intellectual Functioning in Young Autistic Children 

というのがあります。ネットを探せば見つかると思いますが、ここにはリンクはつけません。

2~3歳のうちにABAを週40時間やった19人のうち9人が小学校に上がる時に、知能指数が正常の域になったが、10時間以下、そしてやらなかったグループの40名は1人しかそうはならなかったという主張のやつです。

この論文、読めばわかるのですが、ボビーみたいな重い知的障がいの子はまず最初から除外しています。

これはこの手の論文でいつも起こります。
重度の子は効果があろうが無かろうが、答えないからな!笑

めんどっち―から、外されんのよ!
それか意図的!

つるっパゲに育毛剤つけても効果はたかが知れているからって、「※自社調べ」から除外されるようなもん!

マジ、ふざけんな!

そもそも、2~3歳の時点で自閉症を診断するのは非常に難しいですよねえ。ボビーでさえ、ハッキリとはわからなかったのに。

「2~3歳の時にあまり喋れなかったのに、小学校に上がる頃には普通になった」系の話は、別に自閉症やABA関係なくたくさんある話です。その頃の子は普通に脳の発達にバラツキがあるからです。

そういう子を選んだんじゃないの~?って疑うよね?

しかもこの研究では対象の子をランダムに抽出できていません。というのも、当時はまだABAセラピストが全国どこにでもいる状態ではありませんから、UCLAの大学院生が療育を行っています。なので大学から1時間範囲の子だけが週40時間ABAの対象になっています。UCLAがある場所は富裕層エリアなので、あまり一般的でない環境の子が選ばれているんじゃないかという疑いがあります。こういうとこの子って公立学校いかんだろ。

比較の仕方も、一般的な知能検査ができる場合もあれば、そういう検査が困難で親のインタビューを元にして算出しているのもあるようです。親は当然、ABAセラピーを何時間受けたか知っています。つまり正確な数値ではないでしょう。

それから評価基準も曖昧です。昔のABA関係者が言う「改善」というのは「普通の人っぽく動けるかどうか」みたいなところがあります。

そしてそもそも、ABA開発者が書いた「ABAは効果がある!」という手前みそ論文です。

素人の私がザっと読んでも、ツッコミどころ満載です。

まあ普通に考えて、1987年に大学院生、つまり経験浅いABAセラピストがさ。まだABAのノウハウがそれほど発達していない時に、この成果を出していたとしたら、才能ありすぎ。

そしてそれからだいぶ発展した今は、この数字より、もっと凄いはずだよねえ!ああ?

もちろんもうこの論文に関しては、多くの科学者が正確では無さそうだよね、と言っているようです。比較対象のスタートラインが偏ってたんじゃないのって。

そんで、こういった幼児期の週40時間以上の集中的な療育が本当に効果あるのかという検証を、2010年に米国のメジャーな保険会社が何社か共同でやりました。ABAとその他のセラピーの効果の大々的な比較検証をした結果、

“Overall, the quality and consistency of results of this body of evidence are weak.”
「全体的に見て、この一連の証拠の結果の質と一貫性は弱い。」と結論づけたそうです。

上記の内容は、The Seattle Timesの記事に解りやすく書かれています。
Autism’s $100,000 question

でもこれは「早期集中療育」の効果の話です。
ガッカリしないでください!

実際にどのくらいの時間やったらいいんだろう?と悩む家庭は多いと思います。高い療育ですからね。

私は皆さんのためにいいのを探してきましたよ!

これ!

US National Library of Medicine 
National Institutes of Health

PMCID: PMC5639250
PMID: 28925999

An evaluation of the effects of intensity and duration on outcomes across treatment domains for children with autism spectrum disorder

「自閉症スペクトラム障害の小児の異なる治療領域での効果に対する頻度と期間の影響の評価」みたいな感じでしょうか?

書いたのは、Center for Autism and Related DisordersというABAの発達障害セラピーサービスの会社とCollege of Science and Technology, Chapman Universityの研究室のようです。

まあまあ、これも「※自社調べ」ではありますが、面白いのは、異なる頻度、期間で療育を受けた子供たちが、どの程度のスキルの習得ができたのかっていうのを、1468人の18カ月から12歳までのABA療育を受けている子を対象に調査し、ドカーンと全部をグラフにプロットしてみた!ってところ。

ABAの効果の実証ってよりも、どんなスキルに「頻度」「期間」がどう影響したかってのが面白いんです。

英語が読めなくても、スキル別グラフがあるので見るとわかりますが、全体的に療育の「頻度」「期間」とも得られるスキルと相関性が見られます。
これはABAの有効性が見られると言えますよね。
しかしながら「期間」の影響の方が「頻度」よりも大きいようです。

さらに面白いのは、
academic(学習)
adaptive (順応)
cognitive(認知)
executive function(実行機能)
language (言語)
motor(作業)
play(遊び)
social(社会性)

という分野の中で、特に長い期間やった方が効果が高いという結果がハッキリ出たのは、「学習」と「言語」のようです。その次が「社会性」「認知」。

このグラフは色んな見方ができると思いますので、興味ある方はご覧ください。

というわけで、難しい話になってしまいましたが、簡単に言うとこういう事。

頻度よりも、継続することが大事!

それでね。
頻度の方ですが、優先順位をこう考えてください。

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きょうだい児は、大人しく何も言わなかったりしますが、色々と我慢する事が多いです。寂しい思いをしています。

なので、まずはきょうだい児にちゃんと学習機会を与え、親が構ってやり、遊びも気にかけてあげてください。障がい児本人とは別で。

うちもこれは不足していました。
今、挽回しているところです。


それから夫婦!ここが崩壊したら大変ですからね。
これも時々危うくなりますが(笑)、どうにか頑張って回復する時間を作っています。
シングルの場合も、自分の回復時間を作ってください。

療育時間は、それを確保した残りでいいです!

というのも「継続は力なり」でしょ?
サステイナビリティ―(持続可能性)は大事って言うでしょ?

薄毛治療も、ダイエットもさ。
無理したら失敗するよね。


継続が大事!
そういう話でした!