この前ボビーがレストランで醤油を注文した話を書きました。(こちら

元々、単語はきれいな発音で出る子なのですが、自分で文章を構成し言いたいことを自発的に言う、というのは出来ない子でした。

唯一できるのが、"I want ____."文で、ほぼそれしかできませんでした。もちろん幼少の頃からの週何十時間にも及ぶ、膨大なABAトレーニングを受けていますが、それでもそれ以上には発展しませんでした。

ところが!

今の寮のある学校で、
Saltbox_0027_5
て言い始めたらしいんですよ!
これの凄いのは、まず、自分の事では無い内容です。
「トイレ行きたい」とか「ご飯食べたい」とかしか言わなかった子ですからね。ビックリ。
それからですね。

私は「ママ」という単語をこの子から聞いたことがありません!

呼ばれないのですよ。私は「名無し」だったのです。
小さい頃は、私が見えないと「マミー!」と言うことはたまーにありました。ABAでは「これ誰?」と私の写真を見せると「マム」と答えてましたが、私本人の前では一切言いません。今でもです。

そんな子が
Saltbox_0027_5
これは衝撃です!
オット君も私も、思わず「本当に?聞き間違いでは無くて?」と先生に聞いてしまいましたが、複数の先生、スタッフみなさんが、「ハッキリと何度も、別の日に言っていますよ。」との事でした。

それからですね。サタデーという「週の概念」を言っています。週とか時間とかわかっているのかどうかが、わからなかったんですよ。これも散々ABAではやってきましたが、丸暗記で単語は言えていても、実生活と結びついていない感じだったんですよね。
ところが規則性のある寮生活を繰り返した事で、理解し始めたようです。先生も「ちゃんとわかってますよ。」と言ってくれました。

もうすぐ学芸会で、その練習も見ました。
なんとピアニカで「きらきら星」を演奏、そしてローラーブレードにのれるようになっていました!
Saltbox_0027_6

この学校は、本当に凄いんです。11歳だからこのくらいって思う方もいるかもしれませんが、重度の自閉症の子です。体幹バランスの難しさ、指先や口周りの不器用さ、ありありの子たちです。普段はどこ見てるかわからない。ピョンピョン飛び跳ねたりする子たちです。

その子たちがね。楽器を演奏したり、竹馬や一輪車にのったりするんです。上手い子は、サーカス並みの高いやつも乗りこなします。衝撃映像ですよ。

中高生以上になると、本格的なジャズバンドまでやる子たちもいます。
Saltbox_0027_7
ソロも上手なんですよ~。
リハーサルでしたが、涙が出てきそうでした。

この子たち、できるんです。

人前に出るのも、大きな音も、強い光もダメって思うでしょう?

ところがステージで堂々とやるんです。
笑顔で。自信満々で。全員。

私はこう思っています。
幼少の頃はABAはとても有効です。ABAは着実に情報を詰め込んでくれます。そして合っている子には、最高の療育です。ただ「報酬」に反応が薄く、自発性の無いタイプの子たちは、

詰みます。

それからセンサリーやスティミング。彼らに合わせることは大事ですが、ずっとそれだと、

詰みます。

で、どうしたら良いのかというと、この学校がやっているような、「自信」がモチベーションになるようなやり方です。運動、美術、音楽で、親やきょうだいができないようなことをやらせる。

家族、先生みんなで「すげー!ヒューヒュー!いいぞー!」って応援する。そういう学芸会なんです。
楽しそうでしょう?


もちろん、センサリーの問題や衝動を乗り越えていかないといけないけれど、これができて初めて、幼少期からやってきたトレーニングや知識が引き出されるんだと思っています。

今の学校に入って1年ちょっと。寮生活はまだ半年です。学芸会はこれで2回目です。

こんな日々だったのが
Saltbox_0002t
うそのようです。

頑張れボビー!

ランキング参加してます!
にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ