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オット君は米国人。私は在米トータルで14年くらい。長男ボビーは重度自閉症児。次男マイキーは今時の小学生。保護猫のシェルどん。これが私の家族。米国東海岸郊外の普通の家族。アメリカのコメディと思って楽しんでね!

2019年06月

1年ちょっとのハワイ生活の後、オット君の友人のツテでサンフランシスコに行きました。

正確には…オークランドのめっちゃ治安悪いとこです!笑

死ぬかと思った!
冗談で無く!

なぜハワイからここに来てしまったのか…。

だってさ。夜に路駐されてた車が、朝には解体されているのを見たり、うっかり進入中の泥棒を見ちゃって、見て見ぬふりをして立ち去ろうとしたら、「エクスキューズミー、メアム。」って言われて…

角を曲がった瞬間に猛ダッシュ!
撃たれると思った!

怪しげな注射器があちこちに落ちてたり…。
あ。17年前の話だからね。今はどうだか知らんけど。
ホームレスも多いしね。

そんな毎日…。


それでも都会だから家賃高いじゃん?
部屋が空いてるからって提供してくれたのは、友達のお姉さんだった。

ビジネスで成功したいと言って、ネットワークとか頑張ってる感じの人。とってもオシャレでこだわりが強い。
オーガニックとかそういうのが好き。

だから私らが食べているものにケチつけてくる。笑
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金欠だから、私たちに部屋貸して足しにしたいってのがあったわけ。

そんでこのキャラなのに、彼氏がこれ。
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行動が謎すぎる男。
人の買い物かごの中身をジロジロ見ているから、何やってんの?って聞いたら、

これでその人がどんなだかわかるだろ?
自分に合いそうだったらナンパする。

って言ってた。笑
この人は性格はいい人なんだけどね。
わけわからんわ。

一応、就職活動はしてみたんだけれどね…この頃かな、ITバブルの崩壊と9/11後の影響は大きくなっていたんです。

ルームメイトはこれでしたが、オット君の他の友人で、コンサル系の仕事をしている人にも会いました。そこで最近の街の様子をよく聞けました。

独特の街ですよね。サンフランシスコは。

良い方の友人は、頭が良いうえに奥さんがここで生まれ育っているので、色々とコネがあるようでしたが、私たちが1からやるには、相当な競争力が必要なエリアだとわかりました。食べ物にケチつけるルームメイトが、どうしてああいう感じなのかというのが、ここで理解できました。

それでまた悩みました。どうしようかと。

自分たちの街では無い。
2カ月後、そう結論を出しました。

向かったのは…オット君の実家でした。
つまりボストン郊外。

戻って来ちゃった!笑

私たちがサンフランシスコを去った後、食べ物にケチつけるルームメイトは、家賃を払えずに強制退去になったと聞きました。


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オット君の日本語レベルは悪くはないよ。

辛いサンドイッチはオット君のせい。
そのマンガはこれ


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追い詰められてカウンセリングまで受けるところまでいった私は、思い切って、本土の本社の人事に上司のパワハラの事を伝えました。電話で。

もちろんハワイにそういった問題があるというのは、現地を知らない人には伝わりにくい内容なので、何回か電話がいったり来たりする状態でした。

英語でハワイの差別問題を検索すると、だいたい"Haole"問題がバーって出てきますからね。そっちは理解されやすいのですが、「日本から来た日本人が日系人にイジメられた」ってのは何なのかってなるでしょう?


でも調査したようで、しばらくして上司は「出張」がありました。たぶん本社で「教育」されてきたんだと思います。

その後は問題は無くなりました。
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マイクロマネジメントも無くなり、仕事もしやすくなりました。私はいつも通りに働きました。
会社も時々プロジェクトの人員構成を動かすようになりました。
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ずっと同じも良くないってのはありますよね。

私にとっては勇気がいり、ちょっと気まずくはなってしまいましたが、会社にとっても良かったんじゃないかと思います。

そんな風にしているうちに1年が経とうとしていました。
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↑ 日本人観光客から見たら、完全に現地人。

アパートというか日本でいうマンションみたいなとこに住んでいましたが、契約は1年ごとです。日本みたいに何か月後に出ます、でアッサリ出られないんですよ。
さてどうしようかと。

もう1年頑張ってみる?

でも前の記事の通り、オット君の方も上司で疲れていたし、何よりあのバスでの一件があってから、かなりショックを受けていたんです。

その頃、オット君の友人の何人かがサンフランシスコ周辺に住んでいる事を知りました。そのうちの1人のツテで、ルームメイトを探している人がいると。

また無職の冒険になっちゃうけれど、行ってみるか!

サンフランシスコは米国でも最もリベラルな街です。
今みたいな閉塞感は無いはず!

おそらく日本の感覚で言うと、定職につかず会社に迷惑かけてフラフラして、しょうもない奴らだ!って見えるかもしれません。

でもね。見てこれ。

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数年後、私とオット君が働いていたとこはこうなってました!

アメリカは流動的です。ビジネスも人も。当然条件が悪いところには定着しません。

オット君が働いていたとこも、本土やアジア諸国から来た人が多かったそうですが、人が定着しないらしいんです。私たちがハワイですぐに仕事が見つかった理由の一つは、「専門的な仕事をする人の不足」があったからじゃないかと思っています。

ハワイはこれ、慢性的な問題なんじゃないかなあ。

オット君とこのエピソードを思い出していますが、

「もしあそこまで排他的で無かったら、もっと長くいたか、定住してたかもね。」


って夫婦で話しています。

今では良い思い出です。


次の無職の冒険をお楽しみに!


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ポジションはショート。

家に帰ったら、オット君が牛丼つくって待ってたよ!

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私が受けているパワハラ・いじめ。(こちら
オット君が見てしまった白人差別と暴力。(こちら

困った!笑

オット君と私は、今後どうするか、何度も話し合いを重ねました。

ケンカもしました。

問題は自分たちのせいでは無いのにね。

でも2人とも不安に押しつぶされかけて、お互いのストレスがぶつかり合ってしまったんですよね。

そこでカウンセリングに行くことにしました。夫婦で行きました。鬱になりかけてた私の方がメインでしたが、オット君も一緒に来ました。

適当に選んだセラピストでしたが、大当たりでした。

ここで本当のハワイ、つまり地元の人たちの複雑な移民の歴史と感情を知る事になったのです。

というのも、そのカウンセラーは日系2世。

そう。第二次世界大戦で日系人強制収容所に入っていた方だったのです!つまり、アメリカ史上でもトップレベルに理不尽な人生を送ってきています。

アメリカ生まれなのに、なかなか受け入れてもらえず、軍に仕えて米国に貢献し、戦後は日本に送られて日本の再建に携わってきたという方でした。

だから日本人の立場もよくわかってくださり、興味深い話を交えてお話してくれました。ハワイの人の立場からみた世界も少しだけわかったような気がしました。

その中で言われたのが、
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だいぶ前の新聞記事のコピーでしたが、私と同じように悩んできた日本人女性が、苦労しながらも心理的に受け入れていく話を見せてくれました。10年、20年かかる話なんだと。

ここで暮らしていく以上、こういった歴史的な背景や感情も受け入れていかないといけない。

ハワイ生まれの人たちの間でも色々とあるのです。世代間ギャップもあるようです。この辺はもう複雑すぎて私にはわかりません。

でもそういうのがある、ということはすんなりと受け入れられました。こちらも理解を示さねばと思いました。

そうだよね…苦労してきた日系の先人たちに較べたら…

…パワハラ上司に虐められるくらい…白人が絡まれてボコボコにされるくらい…自分が我慢すれば…





ちょっと待ったー!

それは違ーう!
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私はこっちだったわ!
危ない危ない。

私とオット君は思いました。
もちろんハワイの歴史の深さは尊重する。

でも…

だめだこりゃ~!
問題が根深過ぎて、
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しり込み状態じゃ~ん!
イジメられている人、ボコられている人見て無視じゃ~ん!
かなり酷い問題なのに「そういうものだ」系の話にして、正当化しちゃってるじゃ~ん!
それって、日本で女性が酷い扱いなのに改善しない理由と同じじゃ~ん!

このカウンセリングの後、私は会社に上司のパワハラ問題を報告しました。

本土の本社の人事にね!
ハワイの人はあてにならん!

つづく

どうです、みなさん?
なかなか為になる話でしょう?

ハワイに観光で行かれる方も、いつか移住したいと思っている方も、ぜひこの事を知っていてください。

ハワイの人々の歴史上の苦労は計り知れないものがあります。戦争の事もありますから、日本人はより深い理解、そしてそれを乗り越えてきた方々への敬意が必要だと思います。


私はハワイが今でも好きです。

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この前ボビーがレストランで醤油を注文した話を書きました。(こちら

元々、単語はきれいな発音で出る子なのですが、自分で文章を構成し言いたいことを自発的に言う、というのは出来ない子でした。

唯一できるのが、"I want ____."文で、ほぼそれしかできませんでした。もちろん幼少の頃からの週何十時間にも及ぶ、膨大なABAトレーニングを受けていますが、それでもそれ以上には発展しませんでした。

ところが!

今の寮のある学校で、
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て言い始めたらしいんですよ!
これの凄いのは、まず、自分の事では無い内容です。
「トイレ行きたい」とか「ご飯食べたい」とかしか言わなかった子ですからね。ビックリ。
それからですね。

私は「ママ」という単語をこの子から聞いたことがありません!

呼ばれないのですよ。私は「名無し」だったのです。
小さい頃は、私が見えないと「マミー!」と言うことはたまーにありました。ABAでは「これ誰?」と私の写真を見せると「マム」と答えてましたが、私本人の前では一切言いません。今でもです。

そんな子が
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これは衝撃です!
オット君も私も、思わず「本当に?聞き間違いでは無くて?」と先生に聞いてしまいましたが、複数の先生、スタッフみなさんが、「ハッキリと何度も、別の日に言っていますよ。」との事でした。

それからですね。サタデーという「週の概念」を言っています。週とか時間とかわかっているのかどうかが、わからなかったんですよ。これも散々ABAではやってきましたが、丸暗記で単語は言えていても、実生活と結びついていない感じだったんですよね。
ところが規則性のある寮生活を繰り返した事で、理解し始めたようです。先生も「ちゃんとわかってますよ。」と言ってくれました。

もうすぐ学芸会で、その練習も見ました。
なんとピアニカで「きらきら星」を演奏、そしてローラーブレードにのれるようになっていました!
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この学校は、本当に凄いんです。11歳だからこのくらいって思う方もいるかもしれませんが、重度の自閉症の子です。体幹バランスの難しさ、指先や口周りの不器用さ、ありありの子たちです。普段はどこ見てるかわからない。ピョンピョン飛び跳ねたりする子たちです。

その子たちがね。楽器を演奏したり、竹馬や一輪車にのったりするんです。上手い子は、サーカス並みの高いやつも乗りこなします。衝撃映像ですよ。

中高生以上になると、本格的なジャズバンドまでやる子たちもいます。
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ソロも上手なんですよ~。
リハーサルでしたが、涙が出てきそうでした。

この子たち、できるんです。

人前に出るのも、大きな音も、強い光もダメって思うでしょう?

ところがステージで堂々とやるんです。
笑顔で。自信満々で。全員。

私はこう思っています。
幼少の頃はABAはとても有効です。ABAは着実に情報を詰め込んでくれます。そして合っている子には、最高の療育です。ただ「報酬」に反応が薄く、自発性の無いタイプの子たちは、

詰みます。

それからセンサリーやスティミング。彼らに合わせることは大事ですが、ずっとそれだと、

詰みます。

で、どうしたら良いのかというと、この学校がやっているような、「自信」がモチベーションになるようなやり方です。運動、美術、音楽で、親やきょうだいができないようなことをやらせる。

家族、先生みんなで「すげー!ヒューヒュー!いいぞー!」って応援する。そういう学芸会なんです。
楽しそうでしょう?


もちろん、センサリーの問題や衝動を乗り越えていかないといけないけれど、これができて初めて、幼少期からやってきたトレーニングや知識が引き出されるんだと思っています。

今の学校に入って1年ちょっと。寮生活はまだ半年です。学芸会はこれで2回目です。

こんな日々だったのが
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うそのようです。

頑張れボビー!

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美しいオアフ島で、私はイジメにあいました。
(その話はこちら

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オット君も心配していました。毎日が憂鬱でした。

実はこの時、オット君も上司で苦労していました。その方は差別発言は無いけれど、私の上司以上にものすごいマイクロマネジメントの人で、

今日やった事、全部書き出せ!

とか言ってくると。そんで書くと、

何なのこれは!こんなのに金払わないよ!

みたいな。

怖えええ!笑

そんなある日、オット君が真っ青になって帰って来ました。バスで帰宅途中、酷いのを見ちまったと。

白人男性が、地元民っぽい大男2人にいきなり
「何見てんだよ!」
「見てません。」
「何だコラ、ざけんな!」
って感じで絡まれて、次のバス停でドアが開いた瞬間に突き落とされ、2人の大男も続いて降りて、馬乗りで殴られてたと…。

うわああああああああああ!!

当時は私たちは携帯さえ持っていませんでしたし、撮ってSNSに投稿!とかそういう時代でもありません。18年前の話ですから。今のハワイがどうだかは知りません。

オット君もボコボコにされんじゃないかと、ビクビクだったそうです。この状態なのに、周りの人も運転手も、驚いた様子も無く何もしない。

そこが更に怖かったそうです。

警察に言うべきなのか?結局悩んで何もしなかった…。
よそ者扱いの私たちが言うには勇気がいりました。
バスの運転手が報告してくれたと信じる事にしましたが…。

ハワイにはHaole(ハオレ、英語ではハウリと発音)という言葉があり、「白人」を指します。白人がマイノリティーのハワイでは、白人差別があるというのは、引っ越す前から知ってはいましたが、想像以上のものでした。

オット君が言いました。

僕はあまり「ハウリ」って言われないんだ。

どうも白人でも色白で髪の毛や目の色が薄いような人の方が言われるらしい。僕は喋ると「本土(メインランド)の人」「ニューヨークの人」とか言われるけれど、喋らないと「ハウリ」扱いはあまりされない。

そこで調べたんだよ。そしたらどうもハワイの古い移民の中にポルトガル系がいるんだよね。だからそっち系だと思われている可能性があるんだ。(オット君はイタリア系)
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そういう事なのか。
だとしたら思いっきり肌の色差別じゃん?
でもハウリってバレたら、ボコられんの?

どうする?オット君?


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最近のボビーの成長っぷりです!

週末に連れて行ったタイ料理のレストランでの話。

ボビー(11)は重度自閉症で、言葉や表現が限られています。人が話している事を理解しているのかどうかもよくわからない事が多いです。

が!

注文の時に、
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って言ったの!
私が「白いご飯」って言ったのを聞いていたのね。
そんで「醤油くれ!」って!
ちゃんとウェイターの方見て。
他人だよ、だって。見た事無い他人に注文したんだよ。この子が!

私が言った事をちゃんと聞いていたんだよ!


オット君の顔見てよ!
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それで、まあすごく散らかしてはしまうんだけれど、醤油ご飯をちゃんとスプーンで食べた。

食べた後は、
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キッチンに下げに行った。笑
きっと学校ではこう習っているんだろうね。

テーブルに置けばいいよって言っても、もう頑なにキッチンに持って行くので、オット君がすいませんって、片づけてもらった。

その後は私たちはまだ食べ終わっていないのに、落ち着かなくてね。ちょっと走り回ってしまった。
散らかすし、走るし、迷惑なので、いつもまだ客がほとんどいない11時半に行くの。そんでチップも多めに置いてくる。

自閉症児育児ってこうなっちゃうの。
きょうだい児のマイキーはおじいちゃんに預けて、楽しいとこに連れてってもらっていました。
楽しめないでしょ?お兄ちゃんがこんなだと。

バランスとるの難しいんですよ。
今はお兄ちゃんが寮にいるから、だいぶ良くなったけどね。

みんなホントきょうだい児を気遣ってやってね。
家族だけでなく、友人たちも。


ボビーは、学校でこういうのを習ってから、
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走り回りも、ある程度止められるようになりました。多動の子にはおススメです。本人も手足の場所が落ち着くと楽そうです。

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