Saltbox|エクストリーム自閉症育児絵日記

米国東海岸の郊外の一家。 難易度高めの自閉症児ボビー、オモシロ定型児マイキー、マイペースなオット君、保護猫シェルどん、そして私、Cheeは自由過ぎてエクストリーム!

タグ:自閉症タイピング

このケースを観た後も、RPM以外の方法でタイピングの能力を得たケースを調べ始めました。実は、有名なカナダ人のCarly Fleischmannさんのケースもダニエル君のケースと似ているのよね。数人がかりのセラピーを受け続けてもどうにもならなかったカーリーが、突然10歳の時に ... 続きを読む
このケースを観た後も、


RPM以外の方法でタイピングの能力を得たケースを調べ始めました。

実は、有名なカナダ人の
Carly Fleischmannさんのケースもダニエル君のケースと似ているのよね。

数人がかりのセラピーを受け続けてもどうにもならなかったカーリーが、突然10歳の時に、歯が痛いのを伝えるために、置いてあったコンピューターにHelp Tooth Hurtと打った。

それ以来、親もセラピストもビックリして、タイピング能力を上げる訓練をする。どうも生活の中でやりたい事や欲しいものを使ってトレーニングしたらしいのよね。

ABAでもそうだったけれど、ナチュラル且つ強いモチベーションがいい。

他の子の事例で面白いと思ったのは、10代の子だと、グーグルやユーチューブ検索の入力がモチベーションだったりするみたい。面白いよね。

実はボビーにも私たちそのテクニックは使っていました。

ユーチューブキッズアプリの検索ね。
自分なりに観たいのをタイプしようとしていたので、手伝ってあげていたんです。でもあの子、なぜか「eight」とか「five」とか数字を検索したがるんだよね。

だから訳の分からない事になる…。

でも今こうやって、ゼロからでは無くタイピングできるのは、こういうのをしてきたからかもです。

調べていて思ったんだけれど、タイピンングできるタイプの子にしても、本格的にコンピューターやタブレットのキーボードを使い始めるのって、だいたいボビー前後から上の年齢みたいね。ティーンエイジャーになってからの子もたくさんいる。

だからみんな焦る必要は無いヨ!

そりゃそうだよね。定型発達だって、小さい頃からタイピングする子なんてあんまいないもんね。

例の空耳、"It's my wish"事件の翌日、また学校に伺いました。この日は外に連れ出す事にしました。

まずは近所の店の写真を並べました。
元旦でも開いてそうなとこの4択です。ボビーが行きたい場所をモチベーションにしようと。
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ボビーはCVS、ドラッグストアを選びました。

意外。いつもすぐに出たがるのに。

さっそく「CVS」とタイプさせました。

CVSに着いて、店を1周して出ればいいかと思ったら、奴はすかさずドリトスを手にしました。w
なので、Doritosとタイプさせました。
Dorritosって、rが2個になってたけどね。
そして更に進むと、今度はオレオを手に取りました。w

ドラッグストアを選んだ理由が明らかに!w

なので、
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とすると、なんと素直に「Oreo」とタイプして、ドリトスを元の場所に戻しました!

両方欲しい!って愚図られるかと思ったら!

なのでオレオを買ってやり、車に戻り何個かあげました。残りはトランクに隠しました。
そうでないと騒ぐ。w


次はランチです。
これまた、いつでも開いてそうなところの4択ね。
彼が選んだのは…マクドナルド。

元旦マック~!w

オット君が、マクドナルドって打ってとタブレットを差し出しましたが、何度言っても、
Saltbox_00111_3
と打つんです。

要するに早く車出せと。w
これでも何気に進歩ですよね。
完全に自力でタイプして要求しているわけですから。


あ、そうそう。この子の場合は、タイプしたことを自分で読みます。
東田さんがそんな感じだよね。


さてどうしよう?
これでもいいんだけれど、もうちょい動詞を使って欲しい…。

なので、もう一度写真を見せて、
"Go to McDonald's."
とプロンプトを与えながら打たせてみる事にしました。

すると…

”Go to M"

まあね。McDonald'sなんて綴り難しいもんね…。

ボビーが読みました。

ゴートゥー、ムー!


ムーて!www


オット君が言いました。

あ、ホントだ。
ムーだわ。w

え?

写真見て。
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どこにもMcDonald'sって書いてなかった!w

ボビー正解!

こんな調子ですが、今年はタイピング頑張ります!

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RPM以外の方法でタイピングによる会話ができるようになったダニエル君の話を発見した私たち。オット君の表情もこうなりました。う、うん。これならできそうだ。しばらく諦めていたけれど、もう一回頑張ってみよう!で。何から始める?とりあえず昨日、図書館で落ち着いていた ... 続きを読む
RPM以外の方法でタイピングによる会話ができるようになったダニエル君の話を発見した私たち。

オット君の表情もこうなりました。
avatar_otto_01
う、うん。これならできそうだ。
しばらく諦めていたけれど、もう一回頑張ってみよう!

で。何から始める?


とりあえず昨日、図書館で落ち着いていたからさ。基本同じでいいんじゃないかな。

絵本を読んでそれに関する事を、タイプするかどうかを試してみよう。

レッツゴー!
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ビューン!
行動力!
ちょうど日本はお正月を迎えた頃です。

図書館で選んだ本は、
"If you give a mouse a cookie"
という有名な絵本。

これね。幼稚園から小学校1年生向けでしょうか。

本の内容については答える事はできませんでしたが、
センテンスの単語穴埋めは結構できました。

こんな感じで。
Saltbox_00110
本当は a glass of milkなんだけどね。

if you give a mouth a cookie
自信が無いところは、こうやって本を見せると、綴りを確認しながら打ちました。
if you give a mouth a cookie02
見ての通り、私たちは触れていません。
iPadを支えてもいません。
これは「House」と打っているところです。

使っているアプリは、ダニエル君と同じ「Proloquo2Go」です。タイプしたことを音声化してくれる機能が付いています。

まだ簡単な1単語がやっとですが、手応えを感じました。

私たちはボビーに対する話しかけ方も完全に変えました。全部理解できている設定にしたのです。

「今日はこの本読むよ。それでタイピングの練習をするよ。ボビーが何が欲しいか分かるようにするためだよ。わかっているのを証明するためだよ。いい?」

みたいな感じで。

途中で他の生徒たちが入って来くると、落ち着きを失って癇癪を起しました。でも10分くらい、上の写真のようにちゃんと自分で椅子に座ってやりとりができました。

そして不思議な事が起こりました。

ボビーが、私の目をしっかり見て、3回何かブツブツ繰り返したのです。

でも何を言っているのかわからない。
フニャフニャした早口…。

その場には、オット君もマイキーもいましたが、誰も聞き取れませんでした。でも7、8語はあるセンテンスに聞こえました。3回とも同じでした。

そして、私が「ゴメンね。わからない。」と言うと、

「いすまいふぃしゅ。」

と早口で言いました。
私は内心、「It's my fish?」と思いました。
え?何?みたいな。

するとその1秒後、オット君が声に出して、

"It's my fish?"

「私もそう思った!」と言うと、マイキーも。

ボビーにもう一度聞きましたが、答えませんでした。

帰りの車でハッと思いました。

"It's my wish."

オット君!マイキー!

"It's my wish!”

2人とも一瞬無言になりました。

オット君が言いました。

明日も来よう。

続く!


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とりあえずcontroversialと言われているRPMを試してみた私たち。私たちの感覚では、これでも「まあまあ」の反応だったとは思います。全然合わないセラピーもありますからね。それからしたらかなりいい方。でもやっぱり、紙やボードの位置で誘導するのはちょっと気が引ける。 ... 続きを読む
とりあえずcontroversialと言われているRPMを試してみた私たち。

私たちの感覚では、これでも「まあまあ」の反応だったとは思います。
全然合わないセラピーもありますからね。それからしたらかなりいい方。でもやっぱり、紙やボードの位置で誘導するのはちょっと気が引ける。

私はRPMが言わんとしていることはわかっているのよ。
この記事見ればわかる。

2歳の健診の時に、膝の上に乗せてやったら全部できちゃった。
不思議なんだよね。この子ら。ホントにこういう現象あるの。
この時なんか、私はまだ自閉症の知識なんて無い時だからね。
健診は親と離してやった方がいいかもって今は思うよ。

こっちの学校にもだいぶ言ったんだけれどね。何度も。

「どうして同じできない事を繰り返しやらせるんですか?試しにちょっと手を添えてちょっと推す感じでやってみてくださいよ。そうするとできるんです!」

ってね。するとみんな「それはできない。」って言う。
アメリカは特に他人に触れたり、強制したりするのは厳しいんでね。

「どうしてこの子はこうなんですか?」
「自閉症だからねえ。」
「そんなのは知ってる。」

何度これが繰り返されてきた事か。
病院や学校での検査結果の帰り道、何度涙が溢れるのを堪えてきた事か。

そこにSomaさんのような母親の実体験に基づいた成功例、
「これはこうだから、こうすればいいんです。」が、
ドーン!
って出てきたら…そりゃ「お?」ってなる人続出ですよ。

でもな。言わせていただこう。
Somaさん、詰めが甘いわ!

よし。聞いて。

私とオット君は科学的根拠が無いのは疑ってかかるタイプの親。

ボビーはわがまま暴れん坊。やりたい放題。この子を操り、ウソの意思を親が伝えるのは今のところ不可能。w

ボビーと同じような子が150人くらいいる学校にいるから、だいたいどんな道を歩むのかわかっていて、「これでもまあえっか~」という心境には至っている。(ミラクルは信じてない。)

ボビーは寮におり、普段の生活情報を共有していないから、いくらでも本人しか知らない情報がある。

こんな私たちが、アメリカの教師や医師が納得する方法で、できるところまでやってみる!

どうだね…。
つまり…私たちが一般的な環境とツールで、ボビーに触れたり、ボードを持つ事無く、タイピングで意思を伝える方法を教えられれば、多くの自閉症者が救われる。
どっかで引っかかったらそれはそれで有用な情報となる。

こんな事が頭に浮かんだから眠れなくなったんです。

そして朝のジョギング中に、ユーチューブで適当に検索している時に、凄いのを発見しました!

その時の私の反応。
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ワキ汗がひどい。w

この動画。


ちょうど1年前の1時間くらいの動画。
チャンネルはJulie Hornokさんのもので、自身も自閉症の娘さんがおり、北テキサスでペアレントサポートや自閉症関連の出版などをしている方。

動画の最初の方はこの14歳の自閉症のDaniel君がまったりタイピングする様子。発語が全然無いタイプの子ね。

私のイラストのボビーとは雰囲気似てるよね。w
なぜか自閉症の子ってハンサムカワイイ顔立ち多い。

36分くらいのところから、お母さんの話が始まる。

それが衝撃なんです!

いいですか?みなさん。
私がざっくり訳します。
ーーーーー
ダニエルは3歳の時に自閉症の診断が出たけれど、親は驚かなかった。模倣や言語が遅れていたから。彼が物事をどこまで理解しているかはミステリーだった。クラッカーが欲しいかと言えば来るし、無いと言えば怒る。しかしそれ以上の話が理解できているのかはわからない。

3年くらい前、私たちが今まで出会った中で唯一ダニエルを本当に理解しているスピーチセラピストが、「ダニエル君、たくさんスペリングできるの知ってますよね?」って聞いてきたんです。私は「本当?」と。w

で、そのスピーチセラピストが「いやホント、タイピングやった方がいいかも。」と。

最初は紙のキーボードを使ったんです。ところがどういうわけか、ダニエルは指すべきキーでは無くて、その周りのキーを押してしまう。でもそのキーを押そうとしているのはわかったんです。
(ここでダニエル君乱入w)

スピーチセラピストは、もしかしたらキーに指がかかると、その字が見えなくなるから?と考え、四角い枠の外、上部分にABCを書いたんです。ダニエル本人に今聞くと、「それは違う。文字によってフォーカスが難しかっただけ。」と言うけど、私はあれは割と助けになったと思う。そのあと、ピザとかアイスクリームとかそういう欲しいものをタイプする練習をしました。

(で、こっからしばらく、大変だった人生、学区とのやりとりの辛さの話になります。私の経験とほぼ重なる。w ダニエル君本人によると、複数の絵カードにフォーカスすると頭痛がするそう。)

そして私は思ったんです。彼にとっては「お腹が痛い」を伝えられる事が、学校の勉強よりも大事だと。そこで毎日の生活でタイピングをさせる事にしたんです。「レストランで何する?」とかそういうのを全部。もちろんめちゃくちゃ拒否されました。イライラを見せました。諦めようと思う時もありました。絵カードアプリのProloquo2goもやりましたけどね。欲しいものを要求するだけで…(これもボビーと同じ!)。

その後もタイピングを続けましたけれど、やる気は潮の満ち引きのように上がったり下がったり…私も無理せずに、彼がイライラしている時は引き下がったり…そんな時でした。

1年前です。私の母が亡くなったんです。予期できませんでした。
その日、ダニエルにタブレットを渡し、「どう?」と聞くと、
「Sad」
「何で?」
「おばあちゃん」
「おばあちゃんがどうしたの?」
「おばあちゃん死んだ」
とても集中し、落ち着いていました。

彼は初めて欲しいものではなくて、自分の感情をタイピングしたんです。

そんな夏の後、学校に戻り話をしましたが理解されませんでした。
なので学校に行くのを止め、家庭で絵本について、タイピングで返答するところから始めました。「この女の子は何している?」みたいなのを。ゆっくりでしたが、ダニエルは全部答えられたんです。「何でこの女の子はそうしたの?」とかまで。

11月になる頃には、チャプターブックス(児童小説)を聞いて質問に答えられるようになりました。でもこの時点ではプロンプト(促し)は必要でした。でも私の知らない彼の好みの匂い(オレンジ)なんかも答えたりもしていました。

その半年後が今です。

私は「もうちょい上」とかのヒントは与えましたが、ボードやタブレットを持ってあげるようなことはしませんでした。

イライラして打てない時もありましたが、そういう時はやらないで待ちました。
ーーーーー

どう?

なかなか良いヒントになったんじゃないでしょうか?

私たちはipadを持って、その日…こちらの大晦日、日本の年明け頃にボビーに会いに行きました!

続く

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昨日の記事では、RPMについて、かなり厳しい事を書きました。どうしてここまで書いたのかというと、自閉症を取り巻くセラピーというのはものすごい数があります。療育分野だけでなく、医療分野、怪しい理論の危険なもの、カルトか詐欺かこれは?ってのまで。なので慎重な判断 ... 続きを読む
昨日の記事では、RPMについて、かなり厳しい事を書きました。


どうしてここまで書いたのかというと、自閉症を取り巻くセラピーというのはものすごい数があります。
療育分野だけでなく、医療分野、怪しい理論の危険なもの、カルトか詐欺かこれは?ってのまで。なので慎重な判断をしていく必要があります。

そういう意味で言うと、RPMは身体への危険は無いセラピーですのでそれほどリスクは無いとは思います。残念ながら世間の目は冷たい…これは事実。

まあ私たちにできるのは、個人レベルで実際にやってみて、どういうことなのかってのを掴んでみるところからでしょう。

もちろん、1回やっただけで変化がわかるわけではないので、メソッドの理解のためにやってみるって意味です。

オット君も私も本を読み、ユーチューブにあるビデオを参考に練習もし、準備をしました。
参考にしたのはこれです。




実施場所は、学校の図書館の静かな一角。

学習に使える本も豊富。

私たちこういうの、意外とうまいんですよ。
ABAとかDTTとかやってきたからね。
かなり再現できたと思います。

つかオット君が才能あってウケた!

本を読み、その内容に関する質問をし、ビリッとわざと音を立てて破いた紙に、鉛筆でカシャカシャ音を立てて書いた文字の2択を選ばせるんです。その同じ鉛筆でこれとこれ、という風にトントンと音を立てて、本人に鉛筆を渡して選択させる。

わざと「こっちに決まってるじゃん!」っていう選択なのね。
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ウケんでしょ?w

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で。やってみた!の感想!

まず良いところね。


1.ボビーが珍しく15分くらい一緒に座っていた!
途中でグネグネはしたけれど、席は離れなかった。

構造化された慣れた学校内というのもあるけれど、音を立てて気を引いたというのもあったかもしれないけれど、私たちの観察では、そこよりも本や質問の内容。たぶんこれだと思う。

毎年耳鼻科で耳の検査をします。耳鼻科で検査するのは、耳?それとも犬?とかさ。

笑うわ!w

ボビーもちょっとケタケタって笑ったりしたの!変な質問の時。

ほらこういう子たちって、知能低いと思われているから、3歳児みたいな内容ばっかりやらされるでしょう?今の私立自閉症学校は違うけれど、公立のDTTばっかやるクラスはそうだった。

でもRPMは、日常の事実に関する事とか、自然科学とか、そういうのを淡々と質問するのね。これは良い事だと思う。

もちろんもっと微妙な選択肢にしてもいいんだけれど、確実に正しい方を鉛筆で指せるようにするトレーニングだから、わざと極端な回答を用意したりする。

2.苦手な絵カードじゃないから、見てくれた。
これは後に書きますが、RPM関係無く、タイピング系の人がほとんど共通して、複数の絵カードを扱うのが辛いって言っています。文字だけのペラペラの紙の方が楽なんだと思う。これは私の経験とも一致。
wordcards

3.エラーレスラーニング
上のビデオを見るとわかりますが、まあハッキリ言って答えを誘導してますよね。

これがRPMが「ファシリテーテッド・コミュニケーションだ!」って誤解を受ける部分だと思うんですよ。

でもこれを、エラーレスラーニング、間違いをさせないよう、成功体験を積み重ねるトレーニングと見たらどうでしょう?発達障害の子によく使われるテクニックです。

そういう意味で、親子ともストレスが少ないトレーニング方法だとは思います。


さて。じゃあボビーにはどうなのかっていう話ね。

子供が寝た後に、かなり話し合いました。
12月30日の夜ね。


ボビーが簡単なはずの質問に、自力でどれだけ正答できたかですが、20質問中3問でした。低い!
しかも答えたのは最初の5分くらいだけね。
すぐに集中力が切れてしまいました。

エコラリアになっちゃったんだよね。
回答が。

A or B?って聞いて、全部Bになっちゃうパターンの時と、答えが「
A or B?」って鉛筆で両方叩くパターンとね。もちろんその度に修正させようとはしますが、かなりしつこくエコラリア。

もっとトレーニングすれば!
って思うかもしれませんが、10年やってもうまく行かないのは、やり方を変えていくしかないってのが、今回のチャレンジなのでね。

紙のQWERTYキーボードを鉛筆で指させるのも実は試してみているんです。

keyboard1
やっぱりこれの方が2択より良さげ。
やる気出てた。

しかしながら、文字をトントンと指すのでは無く、文字を〇で囲み始めてしまいました。
ボビーは常に斜め上!w

そこでこうやって斜めに持つのをやめて、テーブルに置いたら、今度はそこに普通に文字を書こうとしてしまいました。


しかも質問の内容では無く、
突然、自分の名前書いた。

自由すぎる。

良く言えば、全くファシリテーションができない子ってことですけどね。

ボビーは自由すぎる。

そしてオット君に言いました。

RPMって基本的に無発語で、手足や口のコントロールの不自由が目立つ子が、意思の疎通をトレーニングするには適しているけれど、ボビーみたいのには向いてなくね?

そう。私たちはIdo Kedarさんのブログも著書も読んでいます。彼はRPMで成功した人です。

自分の体験を詳しく書いてくれているので参考になります。ボビーとそっくり重なる部分もあれば、そうでない部分もあります。

オット君は言いました。

うん。正直さ。紙をビリッて破いたりとか、鉛筆でトントンとかも、ボビーにはあんまり関係ない感じがした。
年齢相応の本を読んで、それに関する質問をするというのはいいと思う。あれには反応していたよね。

同意。

他の方法も試してみよう。

私は実はちょっとショックであまり眠れず、ずっとネットで他の方法を調べたりしていました。

そして朝が来たのでとりあえず走りながらユーチューブを見ました。

次回:Day 2!



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さて。自閉症児にタイピングを教えるとなると、チラホラ聞く言葉があります。そう。RPM。これについて私の見解を書いていきます。その前にまず、もう一度皆様に伝えたい。私は基本的には、「科学的根拠に基づいた王道」が好きな人です。(このブログの読者はもうわかっている ... 続きを読む
さて。自閉症児にタイピングを教えるとなると、チラホラ聞く言葉があります。
そう。
RPM。
これについて私の見解を書いていきます。

その前にまず、もう一度皆様に伝えたい。

私は基本的には、
「科学的根拠に基づいた王道」
が好きな人です。(このブログの読者はもうわかっていると思いますが。)

ただね。「科学的根拠」が、その団体の都合によって偏っていたりとかさ、対象や手法によって結果が違ったりさ、あるじゃん?

ここに思いっきり書いてある。
ハゲ治療とかダイエットと同じだと。w


どれが正しいとかって問題じゃないんだよね。やってみないとわからない部分もある。常識がひっくり返る事もある。

それを踏まえて聞いてください。

RPMとは、Rapid Prompting Methodの事です。
Rapid:迅速な
Prompting:促し
Method:手法

これが本ね。私が持っているのは比較的新しい、発語があるケース向けの本。
RPM book
RPMを開発したのは、インド人のSoma Mukhopadhyayさん(読めないw)。キレッキレのリケジョ母ちゃん。

重度自閉症のTito君の知性を信じ、めっちゃしつこく教育したの。手足を動かすのも大変な子なのに。手取り足取り。それだけじゃなくて、毎日の生活から自然科学から音楽から何から何まで、もの凄いインプットをするのね。えんぴつを輪ゴムで手に括り付けて字を書かせたり。思いつくこんなん?w

さすがインド人!すげえ!って思う。w

んでTito君が13歳の時に渡米、Somaさんはアメリカの自閉症の子供たちに教え始めるんです。どういう経緯かわかんないけれど。

それがアメリカのメジャーな報道番組で取り上げられたのね。

それがコチラ!(英語わからなくても見ればわかる!)



司会がTito君に聞くの。

お母さんが、プッシュしなかったら今はどうだったと思う?

Tito君が鉛筆で書くわけよ…。

「植物人間だったと思う。」

そりゃ一大センセーションよ!


ちなみにTito君今は30代で哲学者/詩人みたいになってる。
東田さんもそうだけどさ。

こういう人って思考が深いよね。
Saltbox_00105

でもね。

母ちゃんが意思をコントロールしてるんじゃね?疑惑は出るよね。w

今では全部自立して受け答えしているけどさ。

そうなんです。

残念ながら、RPMは疑似科学とされているんです。

ウィキ:


さて。ここまではRPMの簡単な背景を書きました。

私の見解?

このウィキを読めばわかりますが、確かに科学的根拠が弱すぎる!

手法として、サポートする人間がステンシルやキーボードを顔の前に差し出す形なので、意思をコントロールしているのを疑われても仕方が無い!

自閉症の子の手足のコントロールが効かないのはわかります。思っているとこと全然違うとこを指さしちゃうのも、私の経験上わかっています。

でもね。
例え難しくとも、それをやると疑われるのは当然です。

ここに書きましたが、


学校では、全く受け入れられていません。
親は酷く批判されます。

あとね。これもウィキに書いてあるけれど、バイアス無しのサイエンティストの検証を拒んでいるらしいんです。こういうのも疑われる原因です。

RPMはそこが問題!
本は参考になったし、方向性はいいと思う。

だったら堂々と証明してくれ!って思う。

というわけで、私たちはこの手法ではやらない事にしました。

今はコンピューター機器を通してタイプできる発語の無い自閉症者は珍しくも無くて、ネットに一杯います。特にipadやタブレットの出現で、すごく増えましたよね。RPMじゃない方法で習得した人も多くいます。

そんな有名な人とやり取りしたこともあります。

なので重度自閉症者でもタイピングができる可能性は高いです。普通の家庭でも取り組めます。

コミュニケーション能力が上がれば、情緒安定、行動改善につながると思います。

RPMのやり方が合っている子もいるでしょうし、効果が無いとは言いません!

今日はここまで!

次回は、
だけどRPMやってみた!
です。

おもろいでしょ?この企画。


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明けましておめでとうございます!そしていきなり今年の抱負!ボビーのコミュニケーション能力を上げる!そして体力を維持する!まあ毎年これだけどね。wというわけで。この年始は、自閉症児のタイピングを取り巻く情報、そして私たちが今やっている取り組みについて書いて ... 続きを読む
明けましておめでとうございます!
そしていきなり今年の抱負!

ボビーのコミュニケーション能力を上げる!
そして体力を維持する!

まあ毎年これだけどね。w

というわけで。
この年始は、自閉症児のタイピングを取り巻く情報、そして私たちが今やっている取り組みについて書いて行きます。


まずはですね。これが起きたのは2年前くらいかな。
ボビーがまだ今の学校に入っていない頃の話ですが、深い自閉ワールドにいるボビーの知性が見える時って、こんな感じっていう話をします。



ある日の夕方、私の運転で家族で近所を移動していました。
Saltbox_00107_1
そして、街外れのこういう交差点に来ました。

なんだこりゃ?って感じでしょ?w

停止線はそこだけどさ。止まる場所ビミョーでね?

でも、このフェンスの向こうは、荒れた資材置き場みたいなとこでね。明らかに線路は使われていない。

しかし一応、線路だからこういう標識がある。
Saltbox_00107_2

踏切り
線路上で止まるべからず


でも、まあみんな線路上で止まるわな。

私も止まった。

その瞬間ですよ。

Saltbox_00107_3

ボビーがパニックに!w

やばいやばいやばい!
バックバックバック!

私もパニックです。w

とりあえず線路から外れようと思ったら、ちょうど青になったので、そのまま交差点を渡りました。

フウ…。

Saltbox_00107_4







え?


ボビーちょっと待てお前!
シレっとすんな!w

…こういうとこなんですよ。

ね。

今の時点でも、ボビーは言われた通りにタイプする事はできます。
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読む事もできます。

でも…自閉ワールドにいるんです。

このもどかしさ。

さて、私たちに何ができるのか!

今年もこのブログは熱い!

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ボビーは9月で中学生になりました!あれ?11歳で?って思いましたでしょ?そうなんです。私が住んでいる地域では一般的に6年生はミドルスクールになるんです。頭こんがらがるよね。こういう事。小学1年生が満6歳なのは一緒。でも実はキンダーが小学校教育の一部なんです。小 ... 続きを読む
ボビーは9月で中学生になりました!
あれ?11歳で?って思いましたでしょ?

そうなんです。私が住んでいる地域では一般的に6年生はミドルスクールになるんです。頭こんがらがるよね。
こういう事。
小学1年生が満6歳なのは一緒。

でも実はキンダーが小学校教育の一部なんです。

小学0年生って感じかな。これが9月で満5歳だから、義務教育の始まり年で考えると、日本より半年早い事になるんです。そこから6年って考えると、ミドルスクール1年生は11歳になります。

ミドルスクールは3年、ハイスクールは4年あります。

この年齢のタイミング、私は案外いいんじゃないかと思ってます。だって体が大人になって、中一に対して偉そうにする中三が、高一に組み込まれてるって事だからね。ざまあ!w

いや真面目な話、この方が体の成長的にも自然じゃないかと。

さて!

昨日は学校でタイピングの打ち合わせミーティングをやってきました!

新学期なので新しい先生になりましたが、ボビーの事をよく知っている小学生の時の担任、ペアレント・トレーニングの先生、学校所属のソーシャルワーカーが同席しました。

色々と話し合った結果、まずはボビーがタイプしたいと思う事をテーマにしましょうと。
私たちが週末にやって来るのを楽しみにしているので、その時にやる事を書くことになりました。

質問に答えるなどは難しい子なので、先生が紙にこんな風に書いてくれました。

On Saturday... 

1. I go _____.
2. I make _____.
3. I play with my _____.

ボビーはその紙を見ながら打ちました。先生が隣で間違えた時に直すのや、スペースキーを押すのを手伝ったりはしましたが、ちゃんと打てました。
Saltbox_0045_5
I go ho...ho....ho..m...m...,

これを思い出したよ。w
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さすがこの学校はやり方が上手です。
自閉症児にジャズ弾かせたり、一輪車乗せられる学校だから。褒める強化子は使いますが、おやつもトークンも使いません。

ペアレント・トレーニングの先生には、ボビーに読みを教えて来たという話の中で、この写真を送っていました。
wordcards

「ぜひ持って来て下さい。」と言われていたので、どうやって使ってきたかを見せると、大変褒めてくれました。

お母さん、ここ来る前から、この学校がやるようなことをされていたのですね!と。

嬉しかった!
今まで公立学校やセラピストに軽視されてきたからね。

他にも、小さい頃から文字や読みでコミュニケーションをとろうと努力してきたけれど、ボビーの脳が加速し続けて困難になった話をしました。
communication
一番左のマグネットお絵かきボードは、ボビーのお気に入りでした。ここに文字や数字を何度も何度も書く子だったんです。それがどんんどん加速していったんです。
やがてグチャグチャの線しか書けなくなりました。

そう…小さい頃の方が文字が書けたんです。きれいに。
発音もそう。大きくなるにつれて、ゴニョゴニョした早口になってしまいました。

スピーチセラピーはもちろんずーーーーーーーーーっとやってはいますが、そういう問題じゃないんですよ…彼の頭の中で何が起きているのか…。

先生方にその事を話すと、興味深いと言ってもらえました。もしかしたらタイピングによって、少しスローダウンして、思考しやすくなるんじゃないか、という意見も出ました。

それ!そこだわ!と思いました。

こういうのも、以前の公立学校では「は?何言ってんすか?」みたいな顔されてました。

今の学校はこういう話が通じるのが嬉しい!

写真の真ん中の本は、ボビーが人生の中で唯一自分で声を出して読んでいた本です。破いたり、食べたりしてしまうので、写真のは5冊目くらいのやつです。笑

最初は私が読んであげていましたが、全部暗記して、その後は指で辿りながら一緒に読めるようになりました。しまいにゃラップ調で読んでました。笑

これもいつしか読んでくれなくなりました。
成長してつまらなくなったからかな…。

写真の右側の本は、Ido Kedarさんという、アメリカの東田直樹さんみたいな人の初のフィクション小説です。フィクションということになっていますが、話せない自閉症児の苦労と、そこからタイピング能力を得て人権を取り戻していくという実体験に基づいた話です。(今度、こういう人達の事を別記事で書きます。)

この本も先生方に見せましたが、これは何となく引かれているのがわかりました。

「お母さん、こんな風にはなれませんよ」プレッシャーを感じました!笑

私は今回こういうのを初めて言い出しているわけでは無くて、もう期待と絶望を何度も何度も繰り返して、タイピングに関してももう10周目くらいで、敢えて真面目にこの話をしているんですけれどね…。

まあでも先生方によると、学校にもタイピングができる子はいて、中にはちょっとしたストーリーを書く子もいるそうです。なので、全くできないとは思っていないのはわかりました。

もう自分たちが事例になるしかありません!

まずは先生との打ち合わせ通りに、週末に楽しく過ごしときます。
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少し前にボビーがレストランで自分でご飯と醤油を注文した話を書きましたよね。(ココ)そして、買い物の際に読みがどのくらいできるのかもチェックしました。(ココ)また最近、同じタイレストランに行きました。今回もまた、ボビーは白いご飯と醤油、rice and soy sauceが ... 続きを読む
少し前にボビーがレストランで自分でご飯と醤油を注文した話を書きましたよね。(ココ

そして、買い物の際に読みがどのくらいできるのかもチェックしました。(ココ

また最近、同じタイレストランに行きました。

今回もまた、ボビーは白いご飯と醤油、rice and soy sauceが食べたい。

日本人だねえ!

それでね。そのモチベーションを使って、私のスマホにあるメモパッドアプリに、タイプできるか試してみました。
すると「rice」は見事にタイプできました。
Saltbox_0045_1
小さい画面なので、難しそうでしたけれど。
その後「soy sauce」もタイプしようとしましたが、

間違えて、「zo」って押しちゃったんですよね。

彼は直し方は知らないので、そこで集中力とやる気を失ってしまいましたが、私が促すと「zo」はそのままで、「zosoy」まで打てました。

すごいと思いませんか?

知能検査をすれば、1,2歳程度って出るような子です。
言語能力に至っては、0歳というか測定不能です。w

しかしどう見ても、本当は知的にはそんなに低くない。

意外と年相応な事に興味もあるところを見ると、精神年齢も低くない。

これが自閉症なんです。

身体や言葉がコントロールできない。
色んな感覚過敏と鈍麻が起こり、集中できない。

Saltbox_0045_2

次の記事に書きますが、東田直樹さんとか、Ido Kedarさんのような、タイプできる自閉症者がこの辺を語ってくれるようになりましたよね。


私は彼らの事を随分前から知っていたので、ABAの療育に疑問を持っていました。
言語や体がある程度コントロール効く子には良いけどね。


そこで自分で工夫して、こんなものも作りました。
wordcards
ボビーが6~7歳くらいの頃かな。

この時は紙のタイピングはできなかったけれど、カードはそれなりにコミュニケーションに役に立っていました。

もちろん学校にも持って行って見せましたよ。

でもね。ABAセラピストはこういうのが大嫌い。
どんなに東田さんやKedarさんの話をしても、
Saltbox_0045_3

親は素人扱いで、聞き入れてもらえないどころか、紙のキーボードに至っては、Facilitated Communicationみたいだからやめろとまで言われました。

要するに、親が本人の意志と関係ない事を手を持ってタイプさせるんじゃないかって疑われたのね。笑

病院で詳細な検査もしましたよ。
単に言語能力を調べるだけでなく、適切な言語補助デバイスを見つけるという検査。
Saltbox_0045_4

検査するのは、博士号があるようなレベルの人たちです。何か月も検査を待って、レポート貰って…それでもこう。最初っから決めつけてんのね。

後でわかったが、言語がほとんど出ない自閉症児はほぼ全員同じアドバイスをもらってる。笑

それでだいたい勧められるのが、
Proloquo2Go
というアプリ。
proloquo01
こんな感じで、絵カードやフォルダを選べるようになっているのね。それで例えばFeelingsのフォルダを開くと、

proloquo02
こうなっていると。
選んだカードは上の白い欄に入り、そこをタップすると音声化もしてくれる。

自閉症の方だけでなく、言葉が出ない他の症状の人ももちろん使え、米国ではかなりスタンダードなアプリとなっているんです。ボビーの今の学校でも多くの生徒が使っています。

でもね。
私、これでちゃんと文章作っている重度自閉症の人見た事ない。

みんなせいぜいフォルダを開いて1語か2語選ぶだけ。

特に食べ物フォルダ。w

ネットでも調べたのですが、やっぱみんな同じ事言っていて、このアプリで何十種類もあるフォルダを選んで、その中にあるまた何百のカードを選んでコミュニケーションするって、

難しすぎる!

オット君はできなかったよ!w


というわけで、夏休みの間に、この件で一度学校とミーティングしたんです。

今の学校の人たちは、とても柔軟で、できる事はやってみましょう!と快く言ってくれました。

そして新学期が始まったので、本格的に打ち合わせが始まりました!

「自閉症タイピング」シリーズ、開始です!

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