Saltbox|エクストリーム自閉症育児絵日記

米国東海岸の郊外の一家。 難易度高めの自閉症児ボビー、オモシロ定型児マイキー、マイペースなオット君、保護猫シェルどん、そして私、Cheeは自由過ぎてエクストリーム!

タグ:ABA

私がABAを勧めるもう一つの理由は「負け」が無い手法だというところです。え?お前ら負けたじゃん?と思ったあなた!負けてはいないのよ!信じて!もはや信じられんか…。説明致しましょう。なぜなら、ABAセラピーで立てられる計画は「スモールステップ」という手法に基づい ... 続きを読む
私がABAを勧めるもう一つの理由は「負け」が無い手法だというところです。

え?お前ら負けたじゃん?

と思ったあなた!

負けてはいないのよ!信じて!

もはや信じられんか…。

説明致しましょう。
なぜなら、ABAセラピーで立てられる計画は「スモールステップ」という手法に基づいているからです。

これは療育に関係なく、目標達成のためによく使われる方法です。一歩一歩、達成可能な設定をし、達成感を味わいながら、ジリジリと前に進んでいく方法です。

これはすごくいい方法で、昨日の記事にも書きましたが(ココ)、ボビーみたいな子でもDTT(Discrete Trial Training)で、学習能力を改善するのに、非常に有効でした。ボビーの通っていた公立学校が使っているシステムは、ABA界でも頂点に立つようなもので、もの凄い体系化されたものなんです。教材も「超できない子でもできるようにしたやつ」みたいなのを使ってくれていました。

これは本当にありがたかった!
おやつで釣ってでも、どうにかなんか教えてくれた!

でもね。知能検査やらせると全く反応しないか、ABCDのうち、全て「D」を選択という謎行動で検査中止になるのがボビーだからね。
定型用の検査なんかもってのほか。無理矢理数値を出すと、0.01パーセンタイルとかいう、見た事ない数字を弾き出す。


天才!
ここまで来ると、もう誇らしい。

ボビーの天才っぷりをもっと見てくれ。例えばさ。「スープを飲む」というゴールを設定するわな。そうすると、スモールステップ的には、ざっくりこんな感じになる。
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突然だが、ディズニーチャンネルに、
「きんきゅうしゅつどう隊 OSO」ってのあるのを観た事ある方いらっしゃいますかね?幼稚園向けのですが、これが正にスモールステップ法です。
丁度この図の感じの事を、1,2,3ステップで可愛いキャラクターとクリアしていくというストーリー。

これおススメ!
ボビーも何気に観てました。

でも彼にはこのステップは大きすぎるんです。
だってまず「スープを飲む」モチベーションがゼロだから。そして「スープをグロだと思っているフシがある。もちろん、不器用で液体をスプーンですくって飲むなんてのはできない。どころかスプーンを持たせると逆さまに持つ。持たせるのも一苦労。無理やり持たせると投げる。というかテーブルに近づかない。
つまり…まずはステップ1「テーブルにつく」。


よっしゃ。これでどうだ。
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やべえ。もう不可能しか見えねえ!
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いや待って先生。
レベル低すぎねーか?
え?では「立ち上がる」からやる?
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先生!おやつを見てくれません!

するとABAセラピスト。
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そんで、「おやつを見る」がようやくできたら、

「ほら!私たちの指導のおかげで、ボビー君成長したじゃないですか!お母さん、グッジョブ!」

とか言われるんですよ。

トラウマ。

もう怒りをぶつけるとこさえない。
また笑えるのが、私が普通にハイテンションかつ、やや厳しめのトーンで、

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ってやると、一発で立ちあがるんだな。笑

でも素人の保護者がこれを言っても、ほとんどのセラピストって無視するのよ。今のボビーの学校は違うけど。

なんで?なんでその子の事を一番知ってる親を無視する?

ABAに限らずな。私の経験ではスピーチの先生も割と無視してくる。OTは逆に解かってくれる人多し。もしかしたら、ボビーみたいな子の感覚の問題を理解しているからかも。

だからね。

セラピーの理論の問題というよりも、その子に合わせた方法をフレキシブルに考えてくれるセラピストかどうかなのよ。

それからね。もし対象となる子が、「きんきゅう出動隊OSO」のステップをできるレベルだとしたら、この「負け」が無いスモールステップ法&ABAは最強じゃないですか?

というわけで、私はこれでもABAをおススメするのです。

お子さんがまだ幼くて、一体どうなるんだろう、なんの療育が良いんだろう…と考えている方の参考になれましたでしょうか?


セラピストは、ノリが良くて、思わず子供が真似してしまうような人がいいですよ!

続き


お気軽にコメントください。
怖い人では無いです!


昨日、「ABAセラピーはやった方がいい」という記事を書きました。繰り返しになりますが、おさらいしましょう。アメリカで発達障害療育と言うとまず誰もがABAセラピーの事を指します。ざっくり言うと、行動の前後関係を分析し、先行条件や行動によって得られる結果を変えるこ ... 続きを読む
昨日、「ABAセラピーはやった方がいい」という記事を書きました。

繰り返しになりますが、おさらいしましょう。
アメリカで発達障害療育と言うとまず誰もがABAセラピーの事を指します。

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ざっくり言うと、行動の前後関係を分析し、
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先行条件や行動によって得られる結果を変えることにより、行動を修正していくというセラピーの事です。
私は専門家では無いので、このブログでは専門的な内容は書きません。というか書けません。大学や大学院で、これを学んだような人でも、ズバリ言えるには、長い経験がいるような分野です。

ただ私は保護者として、7年間ABAセラピストを見ながら、自身もある程度ペアレント・トレーニングを受けていますので、いい感じに外側からこのセラピーの良いとこ悪いとこを語れる位置にいます。

もしかしたら昨日の記事を読んで、

うわあああああ!
3歳までに週40時間のABAセラピーをやらないと手遅れになるのかああああ!

と焦った方がいらっしゃったかもしれません。

心配しないで下さい。

実はそこがABAの問題点であるのです。具体的な話は別記事で書きますが、ABAの技法を生んだUCLAのロヴァース博士が1987年に書いた論文がそういう内容だったのを、いまだに広告に使っているABA関係者が多いんです。「自閉症の症状が小学校に入る頃には消えた!」みたいな。

これは真に受けない方がいいです。

その後、実験方法とデータが他の科学者にも検証され、その論文の正確性はあまりないと言われています。私自身も直接その論文を読みましたが、最初の1ページにすでにツッコミどころ満載でした。サンプルがランダムでないからね。あれ。

近年の研究では、そこそこ年齢が上がってからでも、発達障害の伸びしろは結構あるというのが実証されていますので、どうか焦り過ぎないでください。でも早期に始めた方が圧倒的に良いのは確かです。

そしてこれが事実。
ボビーは現在、ABAセラピーでない学校にいます。なぜならABAの効果が薄かったからです。

うわあああああ!ABAなんて大嫌いだあああああああ!
あんなに時間も労力も家計も割いて頑張ったのに~!


ではなぜABAを勧めるのか。
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図:幼稚園の時から同じ支援を受けている子の5年生時のレベルの違い

この表の右側にいる子の場合は、めちゃくちゃ効果あるケースが多いからです。(この違いに関する記事はココ

エリック君には凄い効果あったんだよ!
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本当に幼稚園の時に全然言葉出て無かった子が、今普通クラスにいるんだよ!

そして、ボビーにABAが無効だったわけではありません。ABAの手法でトレーニングを続けた事によって得られたものはたくさんあります。

例えば良い例はね。DTT(Discrete Trial Training)。
ABAセラピストが、1対1で座ってトレーニングするというものです。こういうやつ。
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これだったら、普通の特別支援クラスも同じだよ!って思う方もいると思いますが、違いはめちゃくちゃデータ分析するところです。

アメリカらしいでしょ?
ABAがプロスポーツなんかにも応用される理由です。

私たちが渡米した2012年では、先生はノートにデータをメモしていましたが、ここ最近はタブレットやスマホのアプリで記入しています。そしてそのデータが、この道の博士号があるような人達に分析され、次のプログラムが計画されるのだ…。

未来だ。ここは。

しかし、全米のどこもがこういう状態ではありません。
私が住んでいるのは、マサチューセッツ州です。

そう!あのアナウンサーも舌を噛む州!

ハーバードやMITを始め、超有名大学と病院がひしめく地!当然ですが、自閉症学校、研究機関も一流揃いです。公立学校の指導もそういうところと連帯していたりします。

その恩恵を受けているボビー。
そしてその最先端ABAを泣かせたボビー!

そんな伝説野郎なのです。

でもね。DTTは良かったです。これは今の学校では逆にできない技術かな。言ってみれば、超集中データ分析公文みたいなもんだから。知識詰め込んでくれたとは思う。

全く出てこないけど!

それからね。家庭ではこういうのをサッとやってくれるのは助かったかな。

例えばボビーは、暇になると突然に家の中の物を投げつけるという問題があったのね。こういう時に、ABAはソワソワしている段階で、
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ってやってくれるわけよ。
要するに、テレビのリモコンをテレビに投げつけて破壊する代わりに、これだったらオッケーというのに置き換えてくれる。

でもじゃあこれが習慣になったかというと、

ならなかった。

テレビ何台も破壊された。
セラピスト帰った瞬間とか。笑


分析が間違っていたのかもしれない。投げる理由が、「つまらないから」「アテンションを得たいから」だったからかもしれない。

すると、また新しい対策を先生と一緒に考えるの。
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これをベースに。
この繰り返し…そう…この繰り返し…。

皆さんにも見えてきましたでしょうか?
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言葉で教えられない。
理屈が通用しない。
感覚や筋力の問題が多い。

このタイプにとってはちょっと長すぎる道のりなんです。

どうして長すぎるのか…それは明日書きます。
この記事も長くなっちゃったから。

続き


全国ABAファンの皆様お待たせしました!アメリカの発達障害療育の王道!ABAの説明をやります!素人なので、間違ってたらどうぞコメントで助けてくださいな。ただし、これでも保護者としてアメリカのPhDのBCBAとも7年ほどガンガン議論してきた人間ですので、時折やや厳しい意 ... 続きを読む
全国ABAファンの皆様お待たせしました!
アメリカの発達障害療育の王道!
ABAの説明をやります!

素人なので、間違ってたらどうぞコメントで助けてくださいな。ただし、これでも保護者としてアメリカのPhDのBCBAとも7年ほどガンガン議論してきた人間ですので、時折やや厳しい意見も出る事をご了承ください!

本気で日本の療育の改革に貢献できたらと考えております!

と、いきなり訳の分からない話をしましたが、今日ちょっとネットで調べた限りでは、まだABAは日本の療育としてはマイナーな方なんですね。

アメリカの王道です。現在は、ご存知の方もたくさんいらっしゃるとは思いますけれど…私が東京にいた2010年では、「は?何それ?」の位置でした。

前回、民間の発達障害センターを調べ始めた話をしましたよね。私たちが「うーん。」となったのは、実はそこが、ABAでは無いとこだったからなんです。

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さて。このABAが何かというのをザックリ説明致しましょう。私がボビーが2歳半の時に「自閉症疑い」の診断を貰ってすぐ調べ上げたのが「早期療育」です。

英語で言う"Early Intervention"です。3歳以下の子に徹底的な週20~40時間の療育を行う事で、その後に大きな違いが出るという科学的データがあるのです…。

もうね…これを知っていたから、私は日本で愕然としたんですよ…。自治体が与える週1時間のグループ療育って何だよと。民間の科学的データが無い療育って何なんだよと。(しかも「絶対良くなる!」的な広告)

でですね。アメリカの早期療育、公立学校でもガンガン使われる手法が、

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という物なんです。すぐに本を取り寄せ、ネットで勉強しまくりました。英語読めると、こういう時お得です。

英語が嫌いなそこの君!
私も英語が嫌いだったけれど、やりたい事やるために英語を学んだクチだ!(工学部だったからな。)
残念ながら、やるしか無いんだよ!

と、全然関係ない話になりましたが、ABAは凄いんですよ。どんな手法かというと、

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というA-B-C'sが理論にあるんです。
わっかりやすーい!

え?わかりにくい?
例としてはこうです。

A(先行条件):夕食前におなかすいた。
B(行動):おやつくれと騒ぐ。
C(結果):うざいから、おやつもらえた。結果夕食食べない。

みたいな問題を分析して対策を考える手法なんです。
ネガティブな方法(怒ったりとか罰を与えたりとか)以外で。ネガティブな方法は副作用もあるからね。
別に発達障害児でなくてもいいんです。大人にも、アスリートのトレーニングにも、動物にも、あなたの上司にも(フフフ)使えてしまう手法なのです。

スゲーだろ!
もちろん夫婦関係にも使えるぜ!

どうだ…みんなABAやりたくなってきただろ…。

上のABCの例を見たら、まあ普通の大人は、阻止する方法を色々思いつくでしょ?そう。つまり実はあなたはもうABAをナチュラルにやっているとも言えるのです。

皆さんは何を思いつきましたか?

でも現実には、この辺の実行計画と加減は難しいんです。その子のタイプ、家庭の条件にもよりますしね。

だからこそ、その道で大学、大学院で勉強し、資格を得て経験をつんだセラピストが集中的に週何十時間も療育する環境が本来ならば望ましいのです。アメリカの自治体だと、そういうのが提供されます。

これが日本ではちょっと遅れ気味なんです。

セラピストの技量は優れているのですよ!
システム的なとこね。
これが問題。

そして私がコミュニケーション能力によってギャップがあると言ったのも、この辺の話なんです。(その記事はこちら)プロがやったからって一筋縄でいく話じゃあ無いんです。

それでもね。ABAはもの凄い実績があるんですよ。90年代後半くらいからかな。アメリカでは、科学的実証も資格もシステムも整い始め、今では王道となっていると。

そこで、オット君と東京にあるABAセラピストをあたり始めました。一つ条件であったのは、「アメリカの有資格者で英語が話せる事」でした。

…ハイ無理~!

ボビーが2歳半の頃から、あちこちに電話しましたが、繋がらないか、email出しても返事無いか、通じても家まで来てもらえそうに無いか、高額過ぎるか…そんなでした。
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なので、私ができるだけ理論に従った方法を取るようにはしていました。

続き