Saltbox|エクストリーム自閉症育児絵日記

米国東海岸の郊外の一家。 難易度高めの自閉症児ボビー、オモシロ定型児マイキー、マイペースなオット君、保護猫シェルどん、そして私、Cheeは自由過ぎてエクストリーム!

タグ:RPM

昨日の記事では、RPMについて、かなり厳しい事を書きました。どうしてここまで書いたのかというと、自閉症を取り巻くセラピーというのはものすごい数があります。療育分野だけでなく、医療分野、怪しい理論の危険なもの、カルトか詐欺かこれは?ってのまで。なので慎重な判断 ... 続きを読む
昨日の記事では、RPMについて、かなり厳しい事を書きました。


どうしてここまで書いたのかというと、自閉症を取り巻くセラピーというのはものすごい数があります。
療育分野だけでなく、医療分野、怪しい理論の危険なもの、カルトか詐欺かこれは?ってのまで。なので慎重な判断をしていく必要があります。

そういう意味で言うと、RPMは身体への危険は無いセラピーですのでそれほどリスクは無いとは思います。残念ながら世間の目は冷たい…これは事実。

まあ私たちにできるのは、個人レベルで実際にやってみて、どういうことなのかってのを掴んでみるところからでしょう。

もちろん、1回やっただけで変化がわかるわけではないので、メソッドの理解のためにやってみるって意味です。

オット君も私も本を読み、ユーチューブにあるビデオを参考に練習もし、準備をしました。
参考にしたのはこれです。




実施場所は、学校の図書館の静かな一角。

学習に使える本も豊富。

私たちこういうの、意外とうまいんですよ。
ABAとかDTTとかやってきたからね。
かなり再現できたと思います。

つかオット君が才能あってウケた!

本を読み、その内容に関する質問をし、ビリッとわざと音を立てて破いた紙に、鉛筆でカシャカシャ音を立てて書いた文字の2択を選ばせるんです。その同じ鉛筆でこれとこれ、という風にトントンと音を立てて、本人に鉛筆を渡して選択させる。

わざと「こっちに決まってるじゃん!」っていう選択なのね。
Saltbox_00104
ウケんでしょ?w

IMG_20191230_142135388
で。やってみた!の感想!

まず良いところね。


1.ボビーが珍しく15分くらい一緒に座っていた!
途中でグネグネはしたけれど、席は離れなかった。

構造化された慣れた学校内というのもあるけれど、音を立てて気を引いたというのもあったかもしれないけれど、私たちの観察では、そこよりも本や質問の内容。たぶんこれだと思う。

毎年耳鼻科で耳の検査をします。耳鼻科で検査するのは、耳?それとも犬?とかさ。

笑うわ!w

ボビーもちょっとケタケタって笑ったりしたの!変な質問の時。

ほらこういう子たちって、知能低いと思われているから、3歳児みたいな内容ばっかりやらされるでしょう?今の私立自閉症学校は違うけれど、公立のDTTばっかやるクラスはそうだった。

でもRPMは、日常の事実に関する事とか、自然科学とか、そういうのを淡々と質問するのね。これは良い事だと思う。

もちろんもっと微妙な選択肢にしてもいいんだけれど、確実に正しい方を鉛筆で指せるようにするトレーニングだから、わざと極端な回答を用意したりする。

2.苦手な絵カードじゃないから、見てくれた。
これは後に書きますが、RPM関係無く、タイピング系の人がほとんど共通して、複数の絵カードを扱うのが辛いって言っています。文字だけのペラペラの紙の方が楽なんだと思う。これは私の経験とも一致。
wordcards

3.エラーレスラーニング
上のビデオを見るとわかりますが、まあハッキリ言って答えを誘導してますよね。

これがRPMが「ファシリテーテッド・コミュニケーションだ!」って誤解を受ける部分だと思うんですよ。

でもこれを、エラーレスラーニング、間違いをさせないよう、成功体験を積み重ねるトレーニングと見たらどうでしょう?発達障害の子によく使われるテクニックです。

そういう意味で、親子ともストレスが少ないトレーニング方法だとは思います。


さて。じゃあボビーにはどうなのかっていう話ね。

子供が寝た後に、かなり話し合いました。
12月30日の夜ね。


ボビーが簡単なはずの質問に、自力でどれだけ正答できたかですが、20質問中3問でした。低い!
しかも答えたのは最初の5分くらいだけね。
すぐに集中力が切れてしまいました。

エコラリアになっちゃったんだよね。
回答が。

A or B?って聞いて、全部Bになっちゃうパターンの時と、答えが「
A or B?」って鉛筆で両方叩くパターンとね。もちろんその度に修正させようとはしますが、かなりしつこくエコラリア。

もっとトレーニングすれば!
って思うかもしれませんが、10年やってもうまく行かないのは、やり方を変えていくしかないってのが、今回のチャレンジなのでね。

紙のQWERTYキーボードを鉛筆で指させるのも実は試してみているんです。

keyboard1
やっぱりこれの方が2択より良さげ。
やる気出てた。

しかしながら、文字をトントンと指すのでは無く、文字を〇で囲み始めてしまいました。
ボビーは常に斜め上!w

そこでこうやって斜めに持つのをやめて、テーブルに置いたら、今度はそこに普通に文字を書こうとしてしまいました。


しかも質問の内容では無く、
突然、自分の名前書いた。

自由すぎる。

良く言えば、全くファシリテーションができない子ってことですけどね。

ボビーは自由すぎる。

そしてオット君に言いました。

RPMって基本的に無発語で、手足や口のコントロールの不自由が目立つ子が、意思の疎通をトレーニングするには適しているけれど、ボビーみたいのには向いてなくね?

そう。私たちはIdo Kedarさんのブログも著書も読んでいます。彼はRPMで成功した人です。

自分の体験を詳しく書いてくれているので参考になります。ボビーとそっくり重なる部分もあれば、そうでない部分もあります。

オット君は言いました。

うん。正直さ。紙をビリッて破いたりとか、鉛筆でトントンとかも、ボビーにはあんまり関係ない感じがした。
年齢相応の本を読んで、それに関する質問をするというのはいいと思う。あれには反応していたよね。

同意。

他の方法も試してみよう。

私は実はちょっとショックであまり眠れず、ずっとネットで他の方法を調べたりしていました。

そして朝が来たのでとりあえず走りながらユーチューブを見ました。

次回:Day 2!



にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ

さて。自閉症児にタイピングを教えるとなると、チラホラ聞く言葉があります。そう。RPM。これについて私の見解を書いていきます。その前にまず、もう一度皆様に伝えたい。私は基本的には、「科学的根拠に基づいた王道」が好きな人です。(このブログの読者はもうわかっている ... 続きを読む
さて。自閉症児にタイピングを教えるとなると、チラホラ聞く言葉があります。
そう。
RPM。
これについて私の見解を書いていきます。

その前にまず、もう一度皆様に伝えたい。

私は基本的には、
「科学的根拠に基づいた王道」
が好きな人です。(このブログの読者はもうわかっていると思いますが。)

ただね。「科学的根拠」が、その団体の都合によって偏っていたりとかさ、対象や手法によって結果が違ったりさ、あるじゃん?

ここに思いっきり書いてある。
ハゲ治療とかダイエットと同じだと。w


どれが正しいとかって問題じゃないんだよね。やってみないとわからない部分もある。常識がひっくり返る事もある。

それを踏まえて聞いてください。

RPMとは、Rapid Prompting Methodの事です。
Rapid:迅速な
Prompting:促し
Method:手法

これが本ね。私が持っているのは比較的新しい、発語があるケース向けの本。
RPM book
RPMを開発したのは、インド人のSoma Mukhopadhyayさん(読めないw)。キレッキレのリケジョ母ちゃん。

重度自閉症のTito君の知性を信じ、めっちゃしつこく教育したの。手足を動かすのも大変な子なのに。手取り足取り。それだけじゃなくて、毎日の生活から自然科学から音楽から何から何まで、もの凄いインプットをするのね。えんぴつを輪ゴムで手に括り付けて字を書かせたり。思いつくこんなん?w

さすがインド人!すげえ!って思う。w

んでTito君が13歳の時に渡米、Somaさんはアメリカの自閉症の子供たちに教え始めるんです。どういう経緯かわかんないけれど。

それがアメリカのメジャーな報道番組で取り上げられたのね。

それがコチラ!(英語わからなくても見ればわかる!)



司会がTito君に聞くの。

お母さんが、プッシュしなかったら今はどうだったと思う?

Tito君が鉛筆で書くわけよ…。

「植物人間だったと思う。」

そりゃ一大センセーションよ!


ちなみにTito君今は30代で哲学者/詩人みたいになってる。
東田さんもそうだけどさ。

こういう人って思考が深いよね。
Saltbox_00105

でもね。

母ちゃんが意思をコントロールしてるんじゃね?疑惑は出るよね。w

今では全部自立して受け答えしているけどさ。

そうなんです。

残念ながら、RPMは疑似科学とされているんです。

ウィキ:


さて。ここまではRPMの簡単な背景を書きました。

私の見解?

このウィキを読めばわかりますが、確かに科学的根拠が弱すぎる!

手法として、サポートする人間がステンシルやキーボードを顔の前に差し出す形なので、意思をコントロールしているのを疑われても仕方が無い!

自閉症の子の手足のコントロールが効かないのはわかります。思っているとこと全然違うとこを指さしちゃうのも、私の経験上わかっています。

でもね。
例え難しくとも、それをやると疑われるのは当然です。

ここに書きましたが、


学校では、全く受け入れられていません。
親は酷く批判されます。

あとね。これもウィキに書いてあるけれど、バイアス無しのサイエンティストの検証を拒んでいるらしいんです。こういうのも疑われる原因です。

RPMはそこが問題!
本は参考になったし、方向性はいいと思う。

だったら堂々と証明してくれ!って思う。

というわけで、私たちはこの手法ではやらない事にしました。

今はコンピューター機器を通してタイプできる発語の無い自閉症者は珍しくも無くて、ネットに一杯います。特にipadやタブレットの出現で、すごく増えましたよね。RPMじゃない方法で習得した人も多くいます。

そんな有名な人とやり取りしたこともあります。

なので重度自閉症者でもタイピングができる可能性は高いです。普通の家庭でも取り組めます。

コミュニケーション能力が上がれば、情緒安定、行動改善につながると思います。

RPMのやり方が合っている子もいるでしょうし、効果が無いとは言いません!

今日はここまで!

次回は、
だけどRPMやってみた!
です。

おもろいでしょ?この企画。


にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ