前回


1話目


ボビーの入院が決まっても、受け入れ先の病院の空きができるまで、ボストンの病院のERで待機となりました。

それから数日間、夫婦で交代でボビーの面会に行きました。

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ERの個室は3畳くらいの倉庫のようでした。
ベッドが1つと防護されたテレビが置いてあるだけ。
ボビーはずっとウロウロしていました。病院が与えたセンサリーのおもちゃを手に持っていました。

廊下に面した窓枠のペンキが一部剥がれていました。
ボビーがむしって食べていたのです。

看護師も警備員も何もしない。
気が付きもしない。


すぐに看護師にどうにかするように言うと、テープを貼ってくれましたが、今度はテープに執着して剥がそうとしました。

警備員さんはその後は一生懸命阻止してくれるようになりました。

でも心の中で思いました。
私はこういうのを日々阻止してきたんだよ。
家中直して安全にして、睡眠もとれず…。

誰かわかってよ…。
言っておきますが、これはアメリカ人だからとかではありません。経験上、日本でも同じです。



こういう子を専門にトレーニングされている人でない限り、任せられないんです。

だから必死でやってきたんですが、もうこの時はさすがに私一人でボビーとマイキーを見る限界が来ていて、オット君も脱サラしていました。

家庭生活の負担も半端ありませんでした。
それでも誰も助けてくれない。

あくまでも子供の障害の問題なので、親の経済的な問題は別の話なのです。アドボケートにもその話は出してはいけないと言われていました。

「経済的に大変。」と言うと、「自分の金のために息子のサービスを要求してるんですか?」ってなっちゃうから。

理不尽すぎる。
貧困に陥るように仕向けているのか?


マイキーだっているのに。

そしてER生活4,5日目だったでしょうか。
朝、病院から電話がきました。

受け入れ先の病院の準備ができましたので、できるだけ早くERに来てください。

そんな急に!

あわててオット君のお母さんに電話してマイキーをお願いし、オット君とERにすっ飛んでいきました。

手続きの書類にサインすると、

では今から救急車で移動しますので、その後を追ってください。

無茶言うな!w

あの…自分たちで運転して連れていきますが?

それはできません。

やっぱり…。

オット君が運転しました。
救急モードでは無いとは言え、
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普段運転しない方面をサッサカ走っていく救急車に追いつけるわけない。
すぐに見失い、住所を頼りにどうにかたどり着きました。

迷ったので2時間くらいかかったかな。
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ど田舎なんてもんじゃない。
スティーヴン・キングの世界でした。

ホラーは続く!


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