前回

1話目


あまり立派には見えない森の中の病院。
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ロビーの受付に行きました。

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なんというか、30年くらい前にタイムスリップしてしまったような空間でした。

内装も古臭いですが、いる人々も時が止まったままのよう…。

受付の人が担当者に私たちの到着を電話してくれたので、ロビーでしばらく待っていましたが、不思議な事に子供たちの影は無く、暗い表情の大人たちがいるだけでした。

精神病院なんだ…本当に…。
自閉症は精神病じゃないのに…

一体ボビーはどこなんだろう?

するとその時、受付近くのドアが開きました。

出てきたのは、これまた30年前くらいの雰囲気の中年男性。私たちをオフィスに招き入れました。
そこで入院手続き、必要な服や下着の説明をしてくれました。

そこでやっと、子供たちはこのメイン病棟とは別で隔離されているとわかりました。

そしてその病棟に連れて行かれました。
ここも清掃はされていましたが全体的に古臭い感じでした。

教室やレクリエーション室のようなところを見せてもらいました。ここから出られない子たちは、ここで教育を受けたりもしているようでした。

椅子やテーブルは特殊なプラスチックでできていて角が無く、投げられない重さだったり、固定されているものが多いようでした。

そして子供たちがいるというドアの前に連れてこられました。

ボビーにやっと会えるのか?

と思ったら言われました。

今日は初日なので慣れるまで親御さんに合わせる事はできません。2日ほど医師が観察いたしました後、治療についてのミーティングに来て頂きます。
様子は看護師が1日に1回電話致します。

子供たちは許可なく部屋を出る事はできません。
この窓から中の様子を見ることはできますが…。


すると…
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子供が数名、ドアに走り寄って来ました。
親が迎えにきたのを期待しているかのように。

ドアの向こうの内装は、比較的新しい感じでしたが、

子供たちの切ない表情に不安を感じました。

帰りはまたロビーを通りました。
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受付の近くに「薬物中毒サポートグループ 6:30~」みたいな張り紙がありました。

不安しか無いんだが。
でもここしか受け入れ先が無いって話…世界でも有名な大病院が立ち並ぶボストンからわざわざ…これ?

どんなシステムよ?

駐車場から建物を振り返ると、カフェテリアの裏口で煙草をふかしている従業員が数名見えました。

オット君も私も言葉が無くなりました。
片道80キロ…。
帰りの車で涙をこらえるのがやっとでした。
オット君が言いました。

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辛いけどさ。こう考えようよ。
あと少し!

…続く。


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