前回


1話目


この一連の経過は、週に1回家に来てもらっているIn-home therapistというソーシャルワーカー(社会福祉士)に相談していました。
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実はこんな複雑なシステムを私たちだけで乗り切るのは困難でして、様々な人々が関わっているのです。
これがその記事です。


Chee:なぜこんな遠い、変なところに入れられたんでしょう?毎日は行けそうにありません。

IHT:…残念ながら州のルールに従うしかありません。毎日行かなくても大丈夫ですが、病院に毎日電話を掛けるようにしてください。

Chee:え?でも向こうの看護師さんが、様子を伝えるために毎日電話くれるそうで。

IHT:こちらが積極的にボビーを気にしているかどうかが大切なんです。そういうのが見られているのですよ。

Chee:でも忙しい時に電話したら迷惑じゃないですか?

IHT:いいんです。電話の記録があるかどうかが大事なのです。
Chee:なにそれ怖っ。avatar_chee_shocked
昨日、電話を待ってしまいましたよ。大丈夫ですか?

IHT:これからできるだけ朝に掛けてください。

そして医師とのミーティングの日が来ました。

ボビーに必要な服を用意して持っていきました。
お気に入りのライオンのぬいぐるみを持っていくと、
「こういうものは禁止されています」と言われてしまいました。

精神科医です。
そして言いました。

薬を試しましょう。

当時ボビーは10歳でした。
私たちは投薬には慎重で8歳までは、一時的に使う以外はほとんど無しでした。
そこからは多動の薬を使い始めましたが(具体的な内容はこのブログでは書きません)、副作用が少ないとされるタイプのもので、量もほぼ最低限度でした。

精神病に使われる薬は長期の覚悟がいりますからね。副作用も多めです。薬を飲みこませられない事も多く、定期的な投薬が必要なものは無理と判断していました。


なのでその事を伝えました。

精神科医:お話はわかりました。しかし薬の効果で落ち着いて暮らせるようになるかもしれません。そうでないかもしれません。試さないとわからないのですよ。

同席していた病院側のソーシャルワーカーが言いました。
ソ:例えばの話ですが、州や学区と話す際にも、こういった事実が必要になるのですよ。投薬は試したのか?という話になってしまうのです。

ウワ~、またこのパッターン!

avatar_chee_complainオットく~ん!
avatar_otto_03ハアア…

さすがにオット君も悩んでいました。


精神科医:お薬の量はごく少量から始めます。種類はこの3つがあるのですが、ボビー君にはこの2つが適切だと考えております。しかし効果を見るには1種類ずつ試す事になります。

観察に1週間は掛かりますので本日から初めて1週間後にもう一度ミーティングを行い、その時に退院できるか判断いたします。



ソ:それからですね。私の方で退院後の家庭でのABAセラピーの手配をいたします。

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またこれかよ~!出た!ABA!

Chee:ABAはもうさんざんやってきて、公立学校のレポートで、効果的な進展が見られなかったというのが数字で証明されています。それでもまだやるんですか?

ソ:はい。投薬も加わりますので、また効果が違うかもしれないですから。

Chee:ABA漬けのせいで余計に荒れたみたいなところもあるんですが…。

ソ:やらなければ証明できないのです。


助けて…。

オット君:ぶっちゃけ学区を納得させるために、このプロセスが必要ってことですよね。今回の入院でそれが出揃うと。
だったらやります。


精神科医:フフフ!
ソ:(ニヤニヤ)

え?

ソ:そうですねえ。平均で7,8回の入院ですかねえ。

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はい?!avatar_otto_shocked

精神科医:ええ。先ほども説明しました通りお薬の効果を見るには、1種類ずつ最低でも数週間に渡る観察が必要になるのです。ここに来る子の多くが複数回の入院をします。

ソ:これが治療方針の同意書です。ご確認の上、サインください。

もう振り出しには戻れませんでした。

ホラー小説そのもの。

続く!