1話目
前回
これから2週間、バラバラの「専門家」に相変わらず上から目線で色々と言われながらも、できるだけ頻繁に通いました。毎回、ボビーを洗ったり掃除したました。
皆さんどう思います?
これでも「親の養育力不足」みたいな扱いを受けてるんですよ。私たち。w
警備員さんたちは優しくてね。
私の立場が分かるようで、お母さん頑張ってるよって言ってくれることもありました。
中にはボビーをうまく誘導できるベテランお母さんの警備員さんもいました。
彼女をセラピストとして雇いたいと思った。
ボビーはちゃんと人を見ているんですよ。
しかしこの「ザ・病院」の最大の役割はこれなんです。
退院ミーティング。

小児神経科、小児科、精神科、言語聴覚士、ABA(BCBA)、看護チーム、ソーシャルワーカーがずらり。
この大病院では必要に応じて、科を超えたネットワークが作られるのです。しかもハーバード系列のとこなんで、みんな物凄いエリートの人々です。
つまり、現時点ではもうこれ以上の結論は出ない、たらればも無いっていう公式記録なんです。
そしてコンファレンスコールの向こう側には、学区、学校、ホームABAセラピーエージェンシー、私たちの側のソーシャルワーカー。
私たちの実際の生活に関わる人々もこれに参加します。
この病院が「こうしなさい」と言ったらもうほぼ命令です。
私たちはもうこれで、家でボビーを見続ける限界を病院も認めるだろうと思いました。学区が寮に入るのを認めてくれるだろうと思いました。
でもミーティングで出た結論はこれ。
もう一回ホームABAやりましょう。
お薬も調整しましたし、ABAエージェンシーの方も準備できましたし。
こんな扱いの人たちがさ。

笑っちゃうよな!
公立学校のBCBAも、半年前にすでに「効果的でない」と結論を出してるのに。
何度話し合った事か。
公立学校が降参したのは、異食を止める事が出来なかったから。「趣味:異食」とかもう無理と。
1回何か小さな物体を学校で飲み込んじゃった事件があってね。自分たちもリスクでしょ?
これでいて内面は頭いいのよ。
こういう子って目が見えない人が他の感覚を研ぎ澄ませるように、コミュニケーション能力の低さを補うためなのか、内面が奥深い。哲学者になってんの。喋らないけれど一緒にいるとわかるよ。
当然子供騙しが全く効かない。
それでABAは「効率的」では無いって、プロの分析と数値で出たわけ。効かないとは言わないけれど。実際に法律的にもそういう表現をするのよ。だからすでに、1回結論出てるの。
それなのに!また!
なぜ!?
そう。
ここでもまたマニュアル通りを一通りやらないと、次のレベルに行けないと判明したのです。
ABAを療育の評価基準にしたのは私は間違いだと思っています。数値で評価しやすく、マニュアルや法律と相性がいいんでしょうが、手法への批判も多いんですよ。
ABAは「行動」に注目する手法ですからね。
ある程度反応を予測できる脳や身体があるって前提なわけです。ところがそれを超えてわけわからん脳の人も、身体機能がうまくいかない人もいるわけです。
ABAはそれを無視しているんです。そこが最大の弱点。
これを無理やりやるから、言語が無いけれどタイピングできるタイプの自閉症者がABAをむちゃくちゃ批判する。多くの高機能自閉症者も批判する。
私はこういう子が10代になると反抗するんだと思う。
でも上の人たちがシステム変えない。

なあエリートさんよー!
ただ、ここでのボビーの様子は各先生も看護チームも細かく書いてくれているので、レポートに箔が付きました。
確実に一歩一歩前には進んでいました。
とにかくもれなく隈なくやって「チェックメイト!」ってやらないといけない感じ。
長い道のりすぎる。
もう13話まで来ちゃったよ。
これでもダイジェスト版なのに。
続く




前回
これから2週間、バラバラの「専門家」に相変わらず上から目線で色々と言われながらも、できるだけ頻繁に通いました。毎回、ボビーを洗ったり掃除したました。
皆さんどう思います?
これでも「親の養育力不足」みたいな扱いを受けてるんですよ。私たち。w
警備員さんたちは優しくてね。
私の立場が分かるようで、お母さん頑張ってるよって言ってくれることもありました。
中にはボビーをうまく誘導できるベテランお母さんの警備員さんもいました。
彼女をセラピストとして雇いたいと思った。
ボビーはちゃんと人を見ているんですよ。
しかしこの「ザ・病院」の最大の役割はこれなんです。
退院ミーティング。

小児神経科、小児科、精神科、言語聴覚士、ABA(BCBA)、看護チーム、ソーシャルワーカーがずらり。
この大病院では必要に応じて、科を超えたネットワークが作られるのです。しかもハーバード系列のとこなんで、みんな物凄いエリートの人々です。
つまり、現時点ではもうこれ以上の結論は出ない、たらればも無いっていう公式記録なんです。
そしてコンファレンスコールの向こう側には、学区、学校、ホームABAセラピーエージェンシー、私たちの側のソーシャルワーカー。
私たちの実際の生活に関わる人々もこれに参加します。
この病院が「こうしなさい」と言ったらもうほぼ命令です。
私たちはもうこれで、家でボビーを見続ける限界を病院も認めるだろうと思いました。学区が寮に入るのを認めてくれるだろうと思いました。
でもミーティングで出た結論はこれ。
もう一回ホームABAやりましょう。
お薬も調整しましたし、ABAエージェンシーの方も準備できましたし。
こんな扱いの人たちがさ。

笑っちゃうよな!
公立学校のBCBAも、半年前にすでに「効果的でない」と結論を出してるのに。
何度話し合った事か。
公立学校が降参したのは、異食を止める事が出来なかったから。「趣味:異食」とかもう無理と。
1回何か小さな物体を学校で飲み込んじゃった事件があってね。自分たちもリスクでしょ?
これでいて内面は頭いいのよ。
こういう子って目が見えない人が他の感覚を研ぎ澄ませるように、コミュニケーション能力の低さを補うためなのか、内面が奥深い。哲学者になってんの。喋らないけれど一緒にいるとわかるよ。
当然子供騙しが全く効かない。
それでABAは「効率的」では無いって、プロの分析と数値で出たわけ。効かないとは言わないけれど。実際に法律的にもそういう表現をするのよ。だからすでに、1回結論出てるの。
それなのに!また!
なぜ!?
そう。
ここでもまたマニュアル通りを一通りやらないと、次のレベルに行けないと判明したのです。
ABAを療育の評価基準にしたのは私は間違いだと思っています。数値で評価しやすく、マニュアルや法律と相性がいいんでしょうが、手法への批判も多いんですよ。
ABAは「行動」に注目する手法ですからね。
ある程度反応を予測できる脳や身体があるって前提なわけです。ところがそれを超えてわけわからん脳の人も、身体機能がうまくいかない人もいるわけです。
ABAはそれを無視しているんです。そこが最大の弱点。
これを無理やりやるから、言語が無いけれどタイピングできるタイプの自閉症者がABAをむちゃくちゃ批判する。多くの高機能自閉症者も批判する。
私はこういう子が10代になると反抗するんだと思う。
でも上の人たちがシステム変えない。

なあエリートさんよー!
ただ、ここでのボビーの様子は各先生も看護チームも細かく書いてくれているので、レポートに箔が付きました。
確実に一歩一歩前には進んでいました。
とにかくもれなく隈なくやって「チェックメイト!」ってやらないといけない感じ。
長い道のりすぎる。
もう13話まで来ちゃったよ。
これでもダイジェスト版なのに。
続く



コメント
コメント一覧 (2)
おれが見ている子も、ABAの施設がある駅に降りた瞬間、「○○いかない!」
と叫んでましたから。
はじめは大人しくその施設かよっていたんですが、実は嫌いだったようで
しゃべれるようになったら、嫌い嫌い連呼してました。
たしかにABAおもしろくないですから。しかりはしませんけど、圧力もかけますからね。