1話目
 
前回


ERに着くと前回同様、医師が早めに来てくれました。
もうこれだけ繰り返しになってしまっていますからね。
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そして今までと違う事がありました。
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病院がわざわざソーシャルワーカーを外部から呼んだのです。こういったケースの専門の人のようでした。

そして病院のスタッフもいない別室で話す事になりました。事情を話すとスルスルっと話がわかってもらえました。

とうとうこの状況を把握している人現る!

もちろんこの後も、ERでの1週間の空き室待ちと2週間のこの生活がありました。
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しかし今回は病院スタッフとも何度もミーティングを重ね、ようやく話が通じはじめました。

あのソーシャルワーカーとはERで話したっきりでしたが、恐らく病院との間に立って私たちと繋げてくれたのでしょう。

そして退院ミーティングの日が来ました。
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今回は私たちは弁護士を用意しました。

ソーシャルワーカーからもアドバイスされてました。
その段階に来たと。
弁護士投入タイミングがあるみたいです。

もうこの時点では、学区、つまり寮の費用を負担する自治体以外は全員一致で、

ボビーには構造化された寮生活が必要。
と結論づけていたのです。

しかし学区はこの状態でもまだ渋り続けました。
「半年だけ寮生活を認めます。」って言ってきたんです。

そこで弁護士の登場です。
「半年程度では何も変わりません。1年半は認めてください。」と交渉してくれました。

最終的に1年間の寮生活というところで落ち着きました。

本当はIEP(個別指導書)に組み込んで、学区も毎年認めてくれるようになって欲しいのですが、弁護士さんによると、ここからのスタートが現実的との事でした。

こうしてとりあえず、ボビーは無事に寮生活を始める事ができました。

クリスマス直前の忙しい時に、私たちに関わる皆さんがこれだけ協力してくれた事に感謝しています。

特に学校は大急ぎでボビーのベッドを用意してくれました。

そして、
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私たちはボビーが家にいないクリスマスを迎えました。

静かで寂しいクリスマスでした。
ボビーには当日会いに行ったけどね。

あれから2年...。
私たちは今でも同じ弁護士で毎年学区に交渉しています。いまだに渋っているんです。学区。
自分たちは面倒見切れなかったくせに。

一応、毎年1年の更新はできていますけれど、私たちはいまだに学区から
どれだけボビーと関わっているか監視されています。

もっと家に連れ帰る時間を増やして、家で寝泊まりできるようにして、寮から出られるようにしろプレッシャーをかけられています。

そんな簡単な話じゃない。
なので学区がその現実を認めるまで、努力し続けています。

親は好きでこうしているわけじゃない。
親子というのは特別の関係だからこそ、家は特別の場所だからこそ難しいというのがある。うちだけじゃない。

そして誰よりもボビーと一緒にいたいのは私たちなのに!
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ボビーは寮でたくさんの仲間やスタッフと共に、規則正しく忙しく日々を過ごしています。

だいぶ成長しました。


今はコロナ禍でどこにも行けませんが、よくやっています。学校も病院もずっと私たちを支えてくれています。

このシリーズを読んできっと皆さんお気づきでしょう。

誰も悪くないんです。
みんな職務を果たしている。

それなのに...なぜ当事者たちはこんな苦しい思いをしなければならないのか。

米国の制度は最終的に得られるものの質は高いです。

ただそれを得るための道は険しいです。

オット君と私は、どうにかここまでたどり着けましたが、そうでない人もたくさんいるわけです。

本当に必要な人々に届き、無駄な費用も苦労も出ない福祉であって欲しい...。

これからもボビーのために勉強し続けます。


長いシリーズを読んで頂き、ありがとうございました!

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