さて。
ファシリテイテッド・コミュニケーション(FC)考察シリーズで、私がかなり厳しい目で見ている話を致しました。


コメントにもちょっと書きましたが、

小学校高学年くらいの頃かな。
こっくりさんやった時に、あんまり知らない男の子が好きな設定にされたんですよ。特にその中の1人が、他の大人しい子を操っている感じでね。悔しいから自力で他に誘導しようとしたんですけれど、人数多い方に持っていかれちゃうわけですよ。


この時点ですでに別のゲームになっている。笑

それでも、その子たちは「Cheeちゃんったら、そうなんだー。」みたいな感じで、しばらくからかわれてたのね。意地悪なのか本気なのかわからないけど。
そのうち他の子まで「〇〇君好きなんでしょ?」になってたりね。

まず第一に〇〇君がかわいそう。
何もしていないのに巻き込まれ、私にもろに避けられる謎。

FC(介助付きコミュニケーション)は科学上これと同じ現象と言われていて、こういう問題になりやすいんです。米国で過去に何度も大問題になっていますからね。

日本の「奇跡体験アンビリーバボー」でも取り上げられたらしいですね。調べたらゾッとする話です。

こういう公的な事例と検証があるので、
文字盤やタブレットを介助者が持ったり、体に触れたりだと、例え本当に会話できているとしても信用されないです。

私はわかりますよ。
こういう子たちはちょっと触れたり、支えると急にスルっとできる事がよくありますよね。

経験上それは物凄くわかります。ホントに心から。
ごはんをこぼさず食べさせる時とかね。親は特にそれを毎日やって実感があるから「これやっちゃダメなの?」ってなりますよね。


それでも意思に関してはダメかな。

というわけで、ここまで厳しい条件を自らに課しながら、私がボビーと文字によるコミュニケーションを拡げられる可能性について再考察するシリーズを始めたいと思います。

面白い企画でない?

そもそも、コロナ前までは順調にいっていたんですよ。覚えていらっしゃいます?






ここまで来てからのコロナ、そしてこの荒れっぷり。


私みたいな人でもこれは落ち込みます。

FCを疑いながらもタイピングをやろうという気になったのは去年の事でした。この動画が特に衝撃でした。

その時の私の反応。
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ワキ汗がひどい。

この動画。

チャンネルはJulie Hornokさんのもので、自身も自閉症の娘さんがおり、北テキサスでペアレントサポートや自閉症関連の出版などをしている方のようです。

動画の最初の方はこの14歳の自閉症のDaniel君がまったりタイプする様子。発語が全然無い子ね。
ご覧の通り、介助者の支えはまったくありません。タイプした内容もカメラで見せてくれます。


36分くらいのところから、お母さんの話が始まります。

それが衝撃なんです!

こんな話です。
ーーーーー
ダニエルは3歳の時に自閉症の診断が出た。彼が物事をどこまで理解しているかはミステリーだった。クラッカーが欲しいかと言えば来るし、無いと言えば怒る。しかしそれ以上の話が理解できているのかはわからない。

3年くらい前、私たちが今まで出会った中で唯一ダニエルを本当に理解しているスピーチセラピストが、「ダニエル君、たくさんスペリングできるの知ってますよね?」と聞いてきた。知らなかった。

最初はキーを大きくした紙のキーボードを使った。
ピザとかアイスクリームとかそういう欲しいものをタイプする練習をした。

彼にとっては「お腹が痛い」を伝えられる事が、学校の勉強よりも大事だと思い、毎日の生活でタイプさせる事にした。もちろん最初はめちゃくちゃ拒否された。諦めようと思う時もあった。絵カードアプリのProloquo2goもやった。欲しい食べものを要求するだけだった。

その後もタイピングを続けたけれど、やる気は潮の満ち引きのように上がったり下がったり…無理せずに、彼がイライラしている時は引き下がったり…そんなある日の事…

自分の母が亡くなった。その日、ダニエルにタブレットを渡し、「どう?」と聞くと、
「Sad」
「何で?」
「おばあちゃん」
「おばあちゃんがどうしたの?」
「おばあちゃん死んだ」
とても集中し、落ち着いていた。

彼は初めて欲しいものではなくて、自分の感情をタイプした。そんな夏の後、学校に戻り話をしたが理解されなかった。

なので学校に行くのを止めた。家庭で絵本について、タイプで返答するところから始めた。「この女の子は何している?」ダニエルは答えられた。

11月になる頃には、チャプターブックス(児童小説)を聞いて質問に答えられるように。この時点ではプロンプト(言葉による促し)は必要だった。
しかし親が知らなかった彼の好みの匂い(オレンジ)なども答えるようになった。


押せるようになるまで「もうちょい上」などの言葉によるプロンプトは与えたが、ボードやタブレットを持つようなことは一切しなかった。

ーーーーー

優しそうなお母さんが遠い目でサラッと話しているけれど、凄いです。
比較的短期間の間にFCの手法を使う事なく、ここまで持ってきているんですよ。

しかし疑い深い私。
本当なのか?

しかし今まで見た「タイプできる会話できない自閉症児」の中で一番信憑性があります。お母さんの話と私の経験はかなり重なりますし、スピーチセラピストを使って、自作のキーボードを工夫しながら、介助無しで頑張っているところにも好感が持てます。

私以上に疑り深さが半端ないオット君ともう一度この動画を観ました。

avatar_otto_03
ボビーはもうすぐコロナ隔離から解放されて、家に連れ帰れる。またやってみよう。
avatar_chee_suspicious
うん。でもさ。果たして「タイピング」がいいのかわからないんだよね。学校のiPad破壊したばかりだし、家のも壊されるかもよ?

さあどうする?

続く

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