ファシリテイテッド・コミュニケーション(FC)について、ここまで来たら徹底的に調査したい私。
凄いの見つけました。
FC問題で90年代に大議論になったニューヨーク州にあるシラキュース大学、ダグラス・ビクレン(ググるのおススメ)の元でやっていた元ファシリテーター、ジャニス・ボイントン氏の話。
CSICon(wiki)という疑似科学についてのカンファレンスでのプレゼンです。(出席者はマジシャンやメンタリストが多いらしい。行ってみたい!w)
そしてこちらが、1時間に渡るもっと具体的なインタビュー。
私は全部観ました。
彼女は学区のスピーチセラピストだったそう。90年代になりインクルーシブ教育の流れが出てきた時にFCを使うケースに出会い、その流れでシラキュース大学、ダグラス・ビクランの元でたったの2日間の講習を受けて92年にファシリテーターになったと。2日間…。
彼女によると、FCはどんな名称やテクニックに変えようと同じで、ファシリテーターの意思でしかないとのこと。無意識のうちに声、音、動きなどで影響を与えている。20年、30年といっしょにいるファシリテーターは部屋の反対側にいても影響を与える事ができると。
どうして言い切れるのか?
それは彼女はFCに思いっきり嵌った挙句に、実証実験で失敗したファシリテーターの一人だからです。
著名な障害児の言語能力開発の専門家、ハワード・シェーン氏によるダブルブラインドテスト(二重盲検法)の実験はこんなだったそう。

対象者とファシリテーターはランダムに別々の絵を見せられます。それは違うこともあれば、同じこともある。
当時、最も優れたコミュニケーションが取れていた7組が120問ほどこなした結果…
なんと100%ファシリテーターの答えになったそうです。
100%…80%とかでもなく…つまり完全にファシリテーターの声だった…。
彼女は混乱しました。
自分でもそう思っていなかったのです。
その後、彼女の頭の中で何かが繋がりました。
これはビリーフ・システム(信念体系、つまり宗教とか)だと。
信者が集まってその信念を互いに強め、自分たちが作り上げた「理想バージョンのこの人」キャラを演じているのだが、慣れて何も考えないで運転するような感覚でファシリテーションしてしまっていると。
目が覚めた時、作り上げたキャラが頭から消えた時は辛かったそう。
だからファシリテーターたちはテストを拒むのだろうと。
ということはさ。
私がここで書いた、
「お人形遊びできない系の人はファシリテーターの素養が無い説」あながち間違っても無いってことか。
彼女によると、FC問題のややこしいのは、問題を指摘すると必ず「障がい者の権利に文句言っている」みたいに履き違える団体や人がいるというところで、彼女はFCを良く知っている人々と一緒に啓蒙活動を行っているそう。
自らの苦しい体験を…すごい。
さらにですね。
上に書いたハワード・シェーン氏は、ここボストンの先生です。この道50年。
実はボビーはこの先生にも何回か診てもらっています。
確か先生に勧められたので良かったのは、ビデオモデリングで動きと言語を一致させたり、「クマちゃんを車に乗せて。」などで行動と言語を一致させたり、話し言葉がわかるようにしていくってとこかな。
ビックリしたのは、初対面ですぐにこの先生に懐いた!
その先生と先ほどの元ファシリテーターとCSIの方との対談がまた面白い!2時間、全部観ました。笑
シェーン氏の話が面白いのは、30分当たりがまず一つ。
今はアップルウォッチを自閉症の方に着けて、コミュニケーションツールにできないか色々やっているそう。
それから、子どもたちは明らかにデバイスでアニメーションを観るのが好き、なぜかユーチューブ検索する!と。それをツールにできないかと模索中の模様…。
こ、これは!
また先生に会うしかない!
あとね。1時間4分くらいから始まる話。
心理学の学生たちに、実験に協力して欲しいと説明。そして「FC推奨ビデオ」とファシリテーションの仕方のビデオを10分ほど見せた後に、発語が無い人(アクター)のファシリテーターをさせた。
その際、それぞれの学生に別々の偽のプロファイルを教えたと。好きな食べ物はアスパラガスとか、マメとか。名前も何も。そうしたらFC回答の87%が、その偽プロファイル情報だったと。
次に、20人の他の学生に、今度は最初にFCの二重盲検のドキュメンタリーの一部を見せた。つまり学生はFC問題を認知している。それなのに!
それでも83%は、偽プロファイルに沿ったFCをした!
「一体どうして?」と聞くと、「助けたかったから。」
結果がどうであろうと、人道的に助けたかったから。
先生いい話してくれたわ。そうなのよ。これが辛いところで、障がい関係にどうしても疑似科学的なものが付きまといやすいのは、ここだと思うんだ。「善意のつもり」のケースがままある。詐欺もあると思うけれど。
そして思った。
あのスピ系のお母さん…どうしてもそっちに行っちゃうんだろうな。
個人の信仰や好みの問題で済むうちはまだいいけどさ。
メディアが無責任に感動話に仕立てあげて垂れ流しているのは大問題です。日本でもアメリカでも。NHKとかPBSまでそういうの流しちゃうからさ。新聞社も。ちゃんと調べてください。
それともなんか裏があるんですか?
特に学校は気を付けて欲しいです。
私はこの問題を追及することにします。
昨日はFC(RPMなど)に対する社会心理学者の見解を観ました。面白いわ~。




凄いの見つけました。
FC問題で90年代に大議論になったニューヨーク州にあるシラキュース大学、ダグラス・ビクレン(ググるのおススメ)の元でやっていた元ファシリテーター、ジャニス・ボイントン氏の話。
CSICon(wiki)という疑似科学についてのカンファレンスでのプレゼンです。(出席者はマジシャンやメンタリストが多いらしい。行ってみたい!w)
そしてこちらが、1時間に渡るもっと具体的なインタビュー。
私は全部観ました。
彼女は学区のスピーチセラピストだったそう。90年代になりインクルーシブ教育の流れが出てきた時にFCを使うケースに出会い、その流れでシラキュース大学、ダグラス・ビクランの元でたったの2日間の講習を受けて92年にファシリテーターになったと。2日間…。
彼女によると、FCはどんな名称やテクニックに変えようと同じで、ファシリテーターの意思でしかないとのこと。無意識のうちに声、音、動きなどで影響を与えている。20年、30年といっしょにいるファシリテーターは部屋の反対側にいても影響を与える事ができると。
どうして言い切れるのか?
それは彼女はFCに思いっきり嵌った挙句に、実証実験で失敗したファシリテーターの一人だからです。
著名な障害児の言語能力開発の専門家、ハワード・シェーン氏によるダブルブラインドテスト(二重盲検法)の実験はこんなだったそう。

対象者とファシリテーターはランダムに別々の絵を見せられます。それは違うこともあれば、同じこともある。
当時、最も優れたコミュニケーションが取れていた7組が120問ほどこなした結果…
なんと100%ファシリテーターの答えになったそうです。
100%…80%とかでもなく…つまり完全にファシリテーターの声だった…。
彼女は混乱しました。
自分でもそう思っていなかったのです。
その後、彼女の頭の中で何かが繋がりました。
これはビリーフ・システム(信念体系、つまり宗教とか)だと。
信者が集まってその信念を互いに強め、自分たちが作り上げた「理想バージョンのこの人」キャラを演じているのだが、慣れて何も考えないで運転するような感覚でファシリテーションしてしまっていると。
目が覚めた時、作り上げたキャラが頭から消えた時は辛かったそう。
だからファシリテーターたちはテストを拒むのだろうと。
ということはさ。
私がここで書いた、
「お人形遊びできない系の人はファシリテーターの素養が無い説」あながち間違っても無いってことか。
彼女によると、FC問題のややこしいのは、問題を指摘すると必ず「障がい者の権利に文句言っている」みたいに履き違える団体や人がいるというところで、彼女はFCを良く知っている人々と一緒に啓蒙活動を行っているそう。
自らの苦しい体験を…すごい。
さらにですね。
上に書いたハワード・シェーン氏は、ここボストンの先生です。この道50年。
実はボビーはこの先生にも何回か診てもらっています。
確か先生に勧められたので良かったのは、ビデオモデリングで動きと言語を一致させたり、「クマちゃんを車に乗せて。」などで行動と言語を一致させたり、話し言葉がわかるようにしていくってとこかな。
ビックリしたのは、初対面ですぐにこの先生に懐いた!
その先生と先ほどの元ファシリテーターとCSIの方との対談がまた面白い!2時間、全部観ました。笑
シェーン氏の話が面白いのは、30分当たりがまず一つ。
今はアップルウォッチを自閉症の方に着けて、コミュニケーションツールにできないか色々やっているそう。
それから、子どもたちは明らかにデバイスでアニメーションを観るのが好き、なぜかユーチューブ検索する!と。それをツールにできないかと模索中の模様…。
こ、これは!
また先生に会うしかない!
あとね。1時間4分くらいから始まる話。
心理学の学生たちに、実験に協力して欲しいと説明。そして「FC推奨ビデオ」とファシリテーションの仕方のビデオを10分ほど見せた後に、発語が無い人(アクター)のファシリテーターをさせた。
その際、それぞれの学生に別々の偽のプロファイルを教えたと。好きな食べ物はアスパラガスとか、マメとか。名前も何も。そうしたらFC回答の87%が、その偽プロファイル情報だったと。
次に、20人の他の学生に、今度は最初にFCの二重盲検のドキュメンタリーの一部を見せた。つまり学生はFC問題を認知している。それなのに!
それでも83%は、偽プロファイルに沿ったFCをした!
「一体どうして?」と聞くと、「助けたかったから。」
結果がどうであろうと、人道的に助けたかったから。
先生いい話してくれたわ。そうなのよ。これが辛いところで、障がい関係にどうしても疑似科学的なものが付きまといやすいのは、ここだと思うんだ。「善意のつもり」のケースがままある。詐欺もあると思うけれど。
そして思った。
あのスピ系のお母さん…どうしてもそっちに行っちゃうんだろうな。
個人の信仰や好みの問題で済むうちはまだいいけどさ。
メディアが無責任に感動話に仕立てあげて垂れ流しているのは大問題です。日本でもアメリカでも。NHKとかPBSまでそういうの流しちゃうからさ。新聞社も。ちゃんと調べてください。
それともなんか裏があるんですか?
特に学校は気を付けて欲しいです。
私はこの問題を追及することにします。
昨日はFC(RPMなど)に対する社会心理学者の見解を観ました。面白いわ~。



コメント
コメント一覧 (2)
アクターを操作するって、どうやってやるのか、、
あの東田さんも、隣にいなくても同じ室内にはいるであろうお母様に操作されてるんですかね?
びっくりです!!