たぶん日本の皆さんには、文字盤会話と言えば東田直樹さんでしょう。

凄いですよね。

先日、講演会の動画を観察したティトさんと並び、この道の頂点にいらっしゃいます。



個人的には、お母さんが右側でじっと見つめるだけでできる、漢字も書けるというのは更に凄いと思っています。失礼が無いように申し上げますが、

そこは疑ってはいません。

私が知りたいのは何が起こっているのか」です。

FCシリーズで書いてきましたが、文字盤から覚えたという子の全員が、お母さんが隣で凝視するスタイルなのです。
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覚えたフレーズや簡単な要求程度なら発語がある12歳の息子、ボビーがいる私には非常に気になる事です。

ボビーは、AAC(Proloquo2Go)のタイピングアプリが入っているタブレットで知っている単語の文字入力できます。
介助一切無しです。
が、それで会話はしません。
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「早く車出せ」の意味で、"car"と入力したりその程度です。発語のレベル以下しかタイプしません。

どこが違うのか?
どこかに具体的な情報は無いのか?

親として必死なんです。
なので知りたい。それだけ。


私は「The Reason I Jump」を持っていますが、ここからは見つかりませんでした。

しかしとうとう見つけました。
まずこれをご覧ください。

リンクは「自閉症の僕が跳びはねる理由」を出版したエスコアール社のサイトの一部で、

2008年11月16日に東京大学で開かれた、「ダグラス・ビクレン&東田直樹 ジョイント講演会/フォーラム」
の情報です。

ダグラス・ビクレン氏は、以前書いた元ファシリテイターの話にも出てくる、米国のシラキュース大学でFCを広めた有名な方です。

ここで繋がっているのは興味深いですね。
協賛は、日本アムウェイ合同会社、株式会社エスコアールのようです。

私が紹介する文献は、その中にある東田直樹さんの講演補足資料です。上の講演会のリンクをスクロールするとあります。3ページのpdfです。
本人が高校生の時に書いたものですから、大変貴重です。
こちらです。↓

パソコンを打っている時に僕の頭の中で起こっていること - 話せない僕が見つけたコミュニケーション方法 - 

非常に興味深い!

私が面白いと思ったのは、手を添える介助が無いと、
電気のスイッチが切れるように言葉を忘れるというところです。

この話は先日書いた、文字盤を置いたとたんにできなくなる高校生の話と被ります。


東田さんはそれを乗り越えて、介助の指先が離れるところまで持って行ったのです。

凄すぎる。

文字盤の気になる文字から、知っている単語を思い浮かべ、そこから言いたかった事を引き出して書いている。

やっぱり辞書のような凄い能力なんですよ。
普通の子にもできるのでしょうか?


思い出す作業を繰り返しているそうです。
画面に出た単語を読みながら、次の適切なワードを思い浮かべる作業を繰り返しているという事でしょうかね?

しかし文章を構成するとなると、最初に文章の全体像が思い浮かぶ必要は無いのですかね?1語1語となると文法が多少
おかしくなりそうなものですが。

どうなっているんだろうか?
ここはもう少し知りたいところです。


彼は「おやつ、食べる」「車、乗る」などの2語文は言えると書いてあります。

ボビーが言う内容もまさにこれです!親近感!

東田さんによると、これは道具であって、自分の言葉では無いそうです。


エエエ…そうなん…。汗

そして、人として…のとこ。
意外と厳しいこと仰るのね。笑

そしてその後に、ちょっと悲しくなるポエムがあります。
これはお母さんに書けるはずありませんよね。

そして最後に自筆の名前。
そう、彼は文字書けるんですよね。

そこまでできるなら、普通に筆談できそうなのに、タイピングじゃないとお話できない。

大変なのには変わりない。

それでも文章で細かな意思が伝わることで救われている…これを思うとね。
私だってどうにかしてやりたいですよ…。涙


彼の言葉と信じてます!
とても参考になりました。ありがたいです。

さあ、次からは今までの情報を元に、ボビーの言語能力を伸ばす方法を模索していきます。
お楽しみに!

追加:なんと東京都民安全推進本部は、映画『僕が跳びはねる理由』を優良映画(高校生対象)として推奨した模様です。(ツイッター)

何の科学的裏付けも無く、無発語の自閉症者の安全と権利を脅かすファシリテイテッド・コミュニケーションを称賛する映画が「安全」なのか、もう一度考え直して頂きたいです。これは、本当の障害を無視・軽視するような、大変危険な考え方です。
少なくとも私が住んでいる米国では、この映画に対して専門家たちは厳しく批判するでしょう。オリンピック・パラリンピック開催地の東京がこのような推奨をしているのを世界が見る事になります。

私は発語が限られる重度自閉症児の母として、子供を守るためにこういう話をしています。そして愛する日本が障がい者の権利に関し、間違った方向に行かないことを願っています。
日本の皆様で、私に賛同される方はぜひ東京都にお伝えください。


FCが危険な理由↓


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