前回の続きです。


もう少しこの本のことをザックリ書きます。
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ここに一応アマゾンのリンクも付けておきます。


試し読みで重要なところが結構読めますよ!

中~重度の自閉症者を何万人もみてる先生方の話…濃いです。

前回のこれね。
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複雑な言語が本当に解っているなら、すでボビーみたいじゃないはずですから、どっかに問題があるわけです。

で、最初の方の章は、定型発達や喋れるケースと較べて、幼児期から言語獲得がどう違うのかってのを、過去の数々の研究例を挙げながら説明してくれています。

音がノイズになっちゃってて、話し言葉として耳に最初から入っていかない説とか、自閉症の幼児は大人が幼児に向かって話すような喋り方よりも、コンピューターが淡々と喋るトーンの方が良く聞けてる説とか、だから本来自然に身につくはずのネイティブ言語が遅れてしまう説とか。

あ~言われてみれば~!!
みたいなのが一杯書いてあります。

前回のどうして自閉症者に手話があんまり使えてないのかも面白いです。まあ言語がわかって器用じゃないと無理と。笑

滅多にいないので、グラフィック・シンボルでのコミュニケーションってのが必要になってくるんですが、やっぱりボビーみたいな子はうまく行かないんです。

絵カードを貼れないレベルの不器用さですからね。
イライラして投げたり、噛んだり、マジックテープを剥がして食べちゃったりする。笑

ってのもありますが、

定型のあなたは抽象化した絵カードで会話できますか?

って話。
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だってこれ見て意味わかる?

私はだれ?ここはどこ?お前は誰だ?
お?こんなところに箱が…なんだこの棒?
あら大丈夫?


答えはこれ。
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無理!笑

AACアプリとか絵カードは、チョイスボード、メニューボードみたいな感じで選ぶ道具にはなりますが、複雑なコミュニケーションとして使うには難しすぎるんです。

それでこの本は、絵、写真、写真の撮り方、2D、3D、動画、アニメーション、ビデオモデリング、人形遊びなどなど、様々な視覚支援の違いや効果を説明していきます。
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そしてこれらを使って、どうやって実物や実際の行動と言語を結び付けていくかっていう話になっていくわけです。


そんで、その際にまあ目標は3語文だと。

英語はSVO型ですよね。
日本語はSOV型。

これができればかなり表現の幅が広がるじゃないですか。私に言わせりゃ2語文でもいいですよ。
SV、VO、SOでもどうにかなる。

これを読んだ結果、ボビーには人形遊びがいいんじゃないかとなったんです。

物の名前に関しては比較的よく覚えられる子なんでね。

形容詞や動詞も見てわかるようなものはまあまあ解っている。でも目に見えない感情や状態を表す言葉はどうやって教えればいいのかって考えたらね。ストーリーがある遊びがいいかなと。

普通は日常生活、絵本やテレビなんかから学び取って行くわけですが、ボビーみたいな子はそれが難しい。

複雑すぎる。


それでこうなったわけですが、


最近は、だいぶ一人で人形や車を触ったり、なんかブツブツ言ったり、私たちとのやり取りも改善してきましたよ。

言葉が通じない事からくる不安な表情が減ったんです!

なんとなくですが、新しい動詞だけでなく、会話の中の形容詞とか副詞とか拾い始めたんじゃないかなと。
相変わらず3語文は言えていないけれど、全体のニュアンスを掴み始めた感じでしょうかね。

どうしてそんなことを言うのかというと、私が3か月ほど前からイタリア語を学び始めて、同じような経過をたどっているからなんです。


これもシリーズ化していきますわ。

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